ゲイ・アイコンとしてのアイドル

レディー・ガガ

こちらの記事でも書きましたが、ガガ様のゲイに対する支援はハンパないです。画像は4ヵ月ぶりの復帰の場をNYパレードのステージに選び、国歌を(替え歌で)歌ったガガ様。

「ゲイとアイドルの素敵な関係」のお話のつかみとして、ゲイ・アイコンについて書いてみたいと思います。ただ単に趣味としてアイドルが好きなだけでしょ?と思う方に、こういう意味もあるのかと認識していただければ幸いです。

一昨年8月に『CDジャーナル』誌がゲイミュージックを特集したのですが、そのなかでゲイ・アイコン(ゲイ・イコン)について語るページがありました(実はゴトウが記事を書かせていただきました)

ゲイ・アイコンとはゲイコミュニティに広く支持されているシンボル的な存在のことで、エルトン・ジョンのようにゲイとしての言動が尊敬を集めている人もゲイ・アイコンですが、主にゲイに熱い支持を受けている女性有名人(歌手や女優)のことを言います。古くはジュディ・ガーランド、ライザ・ミネリ、エリザベス・テイラー、バーブラ・ストライザンド、ベット・ミドラー、少し時代が下るとマドンナやシンディ・ローパー、カイリー・ミノーグ、ジャネット・ジャクソン、マライア・キャリー、そして21世紀に入ると、ブリトニー・スピアーズ、クリスティーナ・アギレラ、ケイティ・ペリー、そしてレディー・ガガなどがゲイ・アイコンと呼ばれてきました。

マドンナ

ガガ以前の最も偉大なゲイ・アイコンはマドンナでした。画像は反同性愛法が制定されそうなロシアで、ピンク(ゲイのシンボル)のリストバンドをつけて抗議するマドンナ様。

彼女たちはゲイから支持されていることをよくわかっていて(マドンナやガガなどはゲイシーンから火がついて大スターになりました)、ゲイのファンへのサービスを心がけるだけでなく、同性婚支持を表明したり、ゲイのために曲を書いてくれたり、本当に熱く支援してくれます。逆に、ゲイ人気で売れたアーティストであっても「私はゲイが嫌い」と発言して反発を食らい、売れなくなってしまった例もあります(ドナ・サマーの例が有名です。それは不幸な誤解だったのですが……)

ストーンウォール事件のきっかけを作ったのがジュディ・ガーランドの死であったように、欧米のゲイ解放運動の歴史には、初めからゲイ・アイコンと呼ばれる人たちの姿がありました。ゲイ・アイコンの話抜きにゲイ史を語ることはできないくらい、重要なものなのです。

翻って日本はどうかというと、ちゃんとゲイのファンから熱い支持を受けていることを知っていて、ライブ会場にいるゲイのお客さんに声をかけたり(Perfumeは「男子~、女子~、そうでない人!」と毎回呼びかけてくれます)、ゲイイベントに出演してくれたり(あの聖子様も!)、ユーミンのようにゲイのことを歌にしてくれた方もいます(1997年の『告白』という30枚目のシングルがそうです)。ちゃんと「相思相愛」な関係を築いてきたのです(ただ、マスコミに叩かれやすいので、あまり表に出てこなかっただけです)。なので、彼女たちは立派な日本のゲイ・アイコンと呼べます。

ここで「ユーミンってアイドルじゃないよね?」というツッコミが入ることが予想されます。そうなのです。ゲイ・アイコンのなかには、アイドルというよりもっとアーティスティックな人たち(日本だと、ユーミンやみゆきなど)も含まれるし、アイドルであってもゲイ・アイコンとは呼びがたい人たちもたくさんいます(いわば部分集合な関係なのです)