ついに「あの」CM放送が
テレビで流れた

CM放映
CMは、あえて食事時を狙って放映されました
4ヵ月後のコピー発表の日。仲畑がみんなに見せたコピーは、「お尻だって、洗ってほしい」でした。当時、あれだけ新聞や雑誌に掲載を断られた、タブーのはずの「おしり」の3文字がそこに並んでいたことに、一同は驚くと同時に感激し、言葉を失いました。

仲畑氏は、「これは、ソニーのウォークマンやニコンのカメラなどの商品に負けない技術です。堂々と勝負しましょう」と話し、スタッフは、それまでの苦労が報われた!と初めて思えたそうです。

初めてのCM放送の時間は、あえて一家団欒、食事の時間の夜7時台になりました。「おしりだって洗って欲しい」という当時としては衝撃的なCMが流れた直後、宣伝課に「飯を食っている時間に、便所の宣伝とは何ごとだ!」という激しい抗議の電話が殺到したといいます。スタッフは、電話をかけてきた人に「皆さんは、今食事をされています。それと同じくらい排泄も尊い行為です。暮らしを快適にする商品です。自信と誇りを持って作っています」と丁寧に話しました。それから1ヶ月後には、CMに関するクレームの電話はゼロになりました。

今や日本の家庭の6割に設置

その後は、全国から注文が殺到し、10万台を超える大ヒット商品となりました。温水洗浄便座の開発から22年が経ちましたが、現在では、日本の家庭の6割に取り付けられるようになりました。あれほど「不浄」と忌み嫌われ、日陰の存在だったトイレが、いまや家電売り場に置かれるようになったのです。



さて、前編・後編にわたって「ウォシュレット開発秘話」をお送りしましたが、いかがでしたか?今では、もう”あって当たり前”、”使わないと気持ちが悪い”と言われるほどの存在になったウォシュレットには、こんなエピソードがあったのですね。

「お尻をお湯で洗う」ところから出発したウォシュレットですが、この後も「臭い」や「清潔」への開発者の挑戦は、まだまだ続いていきます。 今後の記事でご紹介していきますのでお楽しみに!

ウォシュレット開発ストーリー【前編】

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