うさぎ/うさぎの健康管理・病気

うさぎの暑さ対策「夏のおでかけ編」……注意するべきこと

うさぎは、好奇心が強いので、おでかけが好きな子もいます。しかし夏の暑さでは、人間でも、まいってしまうほど。夏の間は、できるだけ、うさぎの外出は控えたいものですが、どうしても出かけなければならない時、どんなことに注意すればいいのでしょうか。

石毛 じゅんこ

執筆者:石毛 じゅんこ

うさぎガイド

うさぎの暑さ対策……うさぎの体温は人間より高い

うさぎの暑さ対策

おでかけは楽しいよ

暑い日のおでかけ。ひんやりした保冷剤などあると、気持ちのいいものです。うさぎとのおでかけに、利用している方も多いと思います。

しかし、保冷剤や、涼感グッズを、人間の感覚でうさぎに使わないで欲しいのです。

うさぎの体温は約39℃と、人の体温より高いです。人が「冷たい」「心地よい」と思う温度は、うさぎにとっては「冷たい」のです。また、体のつくりも違うことから、一概に人の感覚でうさぎを冷やすのは危険です。

うさぎは、汗をかけません。耳で、体温調節をしています。暑い時は、耳の温度が高く、色も赤みを増しています。また、水分をおしっことして出すことも、体温調節になります。
 

キャリーバッグに保冷剤、気をつけて!

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本文と僕は関係ありませんじょ

先日、お客様からうさぎをお預かりした時、文字通り「ヒヤッ!」としたことがありました。

キャリーバッグに入り、連れて来られたうさぎを、お客様から受け取り、車に乗せ、ホームに戻ろうとする途中……何気なくうさぎを撫でると、お腹がとても冷たいのです。

驚いて停車し、よく見ると、キャリーバッグの外ポケットに入っていた冷たい保冷剤が、厚地の布を通して、うさぎのお腹を冷やしてしまっていたのです!

まさか、こんなに冷えてしまうとは!飼い主さんは、良かれと思って保冷剤をキャリーバッグのポケットに入れたのですが、実際私は、そのお腹の冷たさをまだ覚えているほどです。

あわてて取り除き、お腹を手で温めてやりました。幸い、うさぎはその後も何ともなかったのですが、うさぎは痛みや辛さを我慢してしまう動物なので、こんなこともあると、ぜひ人間に気づいて欲しいのです。

キャリーバックに保冷剤を入れることを、私はあまりおすすめしません。ペットボトルを凍らせて使う方もいますが、狭いキャリーバッグの中では、うさぎは自由に動けないので、心地悪くても、自分で移動して調節できず、気の毒です。

底板の下に、板状の保冷剤を入れていたシーンにも遭遇しましたが、冷えすぎることがあるので、注意です。
 

夏のオススメ移動方法

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快適だゎ~

うさぎは、温度変化に弱いので、バスや電車の乗り換えによる温度変化も、負担になります。

贅沢かもしれませんが、やはり、エアコンのきいた車で、ドアtoドアで移動するのが何よりかと思います。

そして、移動中はなかなか落ち着いて水を飲んではくれないので、好きな野菜や果物を与えて水分を取り、排尿してもらうのもいい方法です。人から見ればカラカラだと思える乾燥牧草からも、水分を摂るそうです。

できるだけ、暑い日の外出は控えるほうが良いですが、この時期、帰省などで、どうしても動物病院やペットホテルへ行かなければならないなら、自宅へ来てくれるペットシッターを頼むか、車で送迎をしてくれるところを探すなど、できるだけうさぎの負担を軽減するよう、工夫してみていただけたらと思います。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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