「金利が上がりそうだ」と考える人が増えている

アベノミクスの影響でしょうか。ガイドへの住宅ローン相談の相談内容に変化が生じてきています。

ほんの数か月前までは、住宅ローンの借り換え相談といえば、変動金利で借りている方が、今より更に低い金利への借り換え。もしくは、長期固定金利で組んでいる方が、同様に金利を下げるために変動金利への借り換えが主流でした。つまり、毎月の返済額を下げること、そして完済までの返済総額を下げることが目的でした。いずれも、変動金利への借り換えの方が多くいらっしゃいました。

しかし「これから金利が上がりそうだ」とお考えの方が増えています。変動金利で組んでいる方が将来の金利上昇リスクに備えて、長期の固定金利に見直したい。そのようなご相談です。そこで、実際のご相談事例をご紹介しましょう。

自営業Hさんの相談事例

ご相談者は東京都内で美容院を経営するHさん。
Hさんが経営する美容院の売上は順調に伸びているそうです。景気が上向いていることを、お客様の動向で直に感じていらっしゃいます。その反面、このまま景気が良くなって、住宅ローンの金利が上がり、毎月の返済額が増えてしまう事に危機感を感じていると言います。Hさんの住宅ローンは固定期間が3年というローンです。

そこで、Hさんは住宅ローンを借りている信用金庫に、自分の住宅ローンについて長期固定に変更したいと相談しました。でも、この信用金庫では住宅ローンの更新の際には、選択肢に長期固定が無く、しかたなく3年固定の住宅ローンを選んだとの事でした。その様な事情で、住宅ローンを他の銀行に借り換えることで、長期の固定金利に変更できないかとご相談にみえました。

現在の住宅ローン

Hさんの現在の住宅ローンは次のような内容です。

・ ローン残高:2680万円
・ 金利:1.750%(固定期間3年)
・ 残り期間:27年7カ月
・ 毎月の返済額:102,200円
・ 完済までの総返済額:3383万円(金利上昇を織り込まない場合)

3年固定という住宅ローンは対策が必要ですが、そもそも、この1.750%という金利も2013年7月現在の他行住宅ローン金利としても若干高いため、借り換えメリットはありそうです。

更にお話を伺うと、ふたりのお子様の教育費がこれからまだまだ必要とのことです。お子様の教育費負担がピークを迎えた時期に、住宅ローン返済額も増えてしまっては家計が大変です。そこで、つぎの住宅ローンをおすすめしました。

借換え後の住宅ローン

・ ローン残高:2750万円
・ 金利:1.740%(フラット20年、実際の金利は融資実行月に確定)
・ ローン期間:20年
・ 毎月の返済額:135,700円
・ 完済までの総返済額:3258万円
3年固定から全期間固定への住宅ローン借り換え

3年固定から全期間固定への住宅ローン借り換え


見直し後の住宅ローン残高が増えていますが、これは、住宅ローンの借り換え時の諸経費として、登記費用、金融機関事務手数料、印紙税、初年度分の団体信用生命保険の保険料が入っているためです。

借換え後の住宅ローンでは、団体信用生命保険料が2年目以降19年間支払いが必要ですが、その見積もり額はおよそ97万円です。この団体信用生命保険の保険料負担分を加算すると、総返済額は3355万円となります。

借入期間を短くしたことで、毎月の返済額が3万3500円増えてしまいますが、Hさんには問題のない範囲とのことでした。それより何より、金利上昇リスクにおびえる生活をしなくてよくなった事が最大のメリットです。

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