赤信号、みんなで渡れば怖くない!?

普段、仲良くしているママ友グループで、賛成できないことや納得いかないことをやることになった。そんなとき、あなたならどうしますか?グループ内で波風を立てないために、みんなの声に従いますか?それとも、自分の意見を率直に伝えますか?

あなたのお子さんがもし同じような状況に置かれたら、どうふるまって欲しいですか?

私たち人間は、社会的な動物。だから、グループに所属し、ともに励ましあったり、競争しあったり、共感しあったりと、いい刺激をお互いに与え続けています。しかし、負の刺激も存在していて、グループに所属している以上、グループの風潮に従って当然というプレッシャーもあるのが実情。

特に、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」的な発想で、モラル的に望ましくないことをグループ全体でやろうという風潮は、負のサイクルそのもの。中学時代、高校時代に、グループの勢いに飲まれてしまい、モラル違反をしてしまった経験をお持ちの方も多いはず。


ポジティブな刺激だけならいいけれど……

ポジティブな刺激だけならいいけれど……

グループへの忠誠心も低年齢化

  • 仲良しグループへの忠誠心を取るか
  • 正しい行動を取るか
これまで、このような葛藤がはじまるのは、一般的に中学生くらいからで、小学生時代は、友情を通して、ポジティブな側面の方が発達しやすいとされてきました。しかし、最近の研究で、小学生でも、自分の考える正しい道と仲間がやろうとしている間違った道の間で思い悩んでいることが分かってきたのです。

アメリカの大学の調査で分かったのは、9歳の子ども達でさえ、仲間からのプレッシャーを感じているということでした。子ども達は、親が想像しているよりも早い段階で、グループの圧力にさらされているのです。
  • 「ボクはあのやり方は間違っていると思う」
  • 「でもそれを口に出したら、どうなるのか?」
  • 「仲間はずれにされるのではないか?」
  • 「そんなイヤな思いをするくらいなら、みんなに従ってしまった方が楽なのではないか?」
問題解決の力が大人ほど発達していない子ども達は、その渦中に入ると、このように視野が狭くなりがちです。

「今、自分が所属しているグループを失ったら、大変だ!」

そう思えるからです。子ども達にとって、仲間は自分の大切な居場所。失うのは怖いのです。

>>次ページでは、そんな子ども達をどうサポートしていくべきか、親の接し方についてお伝えします。

*出典:Child Development (2013) 「Development of Intra- and Intergroup Judgments in the Context of Moral and Social-Conventional Norms」より