幸せのドアを開ける鍵

ゲイの弁護士カップル

今年4月、朝日新聞で紹介された大阪の弁護士のゲイカップル。素敵です!

26歳までおカタい企業で馬車馬のように働いていたゴトウは、クローゼットなリーマンで、ゲイバーで朝までカラオケしたり、人には言えない場所でゆきずりの恋を繰り返したり……という生活を送ってました。そこからもっと華やかな世界に飛び出すきっかけとなったのはクラブでドラァグクイーンのショーを見たことで、自分もあれやりたい!という強い思いが、その後の人生をガラリと変えたのでした。

たとえば、「二丁目でこんなイベントやってるのよね。すごく興味はあるんだけど、とても行く勇気がなくて…」と言う方がいます。けっこうネットで詳しくチェックしていて情報通だったりするのですが(男の子はいつでも耳年増~♪)、一向に足を運ぶ気配がないのです。たしかに、いっしょに行く友達がいなかったりすると、行ったところで誰にも相手されなかったらいやだな……と思っちゃう(さっきの疎外感の話につながります)。ゴトウも今までさんざん「空気と同じ」扱いを受けてきましたから、その気持ちはよーくわかります(イタイほどに)

でも、あえて、言わせてください。虎穴に入らずんば虎子を得ず。一歩を踏み出さなければ、決して楽しみは得られません。案外いいことあるかもしれないし、それは行ってみなきゃわからないのです。確かに当たり外れはあるかもしれないけど、何度か行ってみると「傾向と対策」がわかってきます。こういう髪型とか服装がモテるんだなあ~とか、こういうふうに行動するとデキるんだなあ~とか。トライ&エラーを繰り返してるうちに必ずイイコトに近づけるようになっていきます。まずは「やりたくなったらやっちゃいな」です。

そして今回はもう1つ、最近気になってることをお伝えしてみたいと思います。

今に始まったことじゃないかもしれませんが、「○○人って○○だよね」的な物言いが増えている気がします。社会学では「ラベリング」と言いますが、そういう「属性による短絡的な決めつけ」は、差別や偏見を生み出すもと(あの新大久保のヘイトスピーチにもつながります)。ゴトウはそういう物言いは決して人間の本性に基づくものではなく、周囲の影響だったり、ネット時代の副産物だったり、社会的な何かだと思います。これを解消するには「そうじゃないんだよ」という対話(コミュニケーション)を広げていくしかないのでしょうが、ものすごい労力が必要に…。

そこでみなさんにも提案なのですが、もしあなたが「ゲイってみんなオネエだよね」「二丁目に出てる人って遊び人だよね」ということを言われたくないのであれば、まず僕ら自身がそういう物言いをしてないか気をつけようよ、と(ゴトウも最近、そういうことをつい口にしてしまって後悔したので、自戒を込めてお伝えしています)

たぶんですが、自分が他者から尊重されるためには、まず自分から他者を認め、尊重し、好意を示さなくてはいけないんだと思います。言い換えると、幸せをつかめる人とは、褒め上手な人、周囲に好意を伝えられる人です。たくさん他者に贈り物を与えているわけですから。好意というのは恋愛感情だけじゃなく、「君っていいね」「素敵だね」「僕ら気が合うね」と言いたくなるような気持ちです。たとえ口下手でも、見た目に自信がなくても、初対面の相手に対してでも、勇気を出して、相手のいいところをひとつ言ってみてください。きっと笑顔で「ありがとう」と言ってくれます(それだけでちょっと幸せですよね?)。その小さな「よかった」が大きな「YES!」につながります。

ここで最初の話に戻りますが、相手のいいところを見てそれを尊重できる(褒められる)人どうしのつながり、いわば「祝福のネットワーク」とも言うべきものこそが「多様な性にYES!」であり「多様なゲイにYES!」だと思います。今からでも、一人ずつでもOKです。そういうふうにつきあえる友達を見つけて、居心地のいいネットワーク(ひいてはコミュニティ)を築いていきましょう。それが幸せってことなんだと思います。
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