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人には何が大切なのか?「アルジャーノンに花束を」

ダニエル・キース原作のSF小説「アルジャーノンに花束を」を映画化したものです。主人公チャーリーは、立派な大人の肉体をもっていながら、精神的にはまったく子供という知的障害を患う青年。そんな彼が脳手術を受け、様々なものを手に入れて、大切なものを失っていきます。人として何が本当に大切なのかを深く考えさせられるストーリーです。

投稿記事

知能が発達していくチャーリーの運命は?

■作品名
まごころを君に
■監督
ラルフ・ネルソン
■主演
クリフ・ロバートソン、クレア・ブルーム、レオン・ジャニー、リリア・スカラ
■DVD発売元(アルジャーノンに花束を)
角川映画

こちらの映画は、ダニエル・キース原作のSF小説「アルジャーノンに花束を」を映画化した1968年公開のアメリカ映画です。

主人公チャーリーは、立派な大人の肉体をもっていながら、公園で子供たちと遊んだり、観光バスに乗ることが一番の楽しみという精神的にはまったく子供という知的障害を患う青年。
そんな彼がクレア・ブルームが演じる夜学の女教師アリスの進めによって脳手術を受け、様々なものを手に入れて、大切なものを失っていきます。

チャーリー役のロバートソンが知的障害者から知能が発達していく過程を見事に演技しています。
さすが、この作品でアカデミー主演男優賞を受賞しただけのことはある素晴らしい演技力です。

単純にアルジャーノンに勝ちたい、みんなの話を理解したいという単純な望みだった彼が、実際に知能を得て見た現実の世界。

自分はただのモルモットでしかなかったのでは?という感情と、人間として頭脳が発達することが、そんなに素晴らしい事なのかと疑問を抱き、更にアルジャーノンの死によって強い悲しみと恐怖を感じていくシーンも良く描けていると思います。

結局最後は、退化してまたもとの知能に戻ってしまうのですが、チャーリーが素の自由な生活に
戻り、公園で子供たちと楽しそうに遊ぶシーンは、人として何が本当に大切なのかを深く考えさせられます。

原作ファンなので、期待しすぎないようにと思ってみたが、原作のラストを上手くアレンジして表現されているので、大泣きするような演出にはしていないのですが、深く感銘を受けました。


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