子どもの教育費の準備に使える、低解約返戻金型保険ってどんなもの?

子どもの教育費の準備に使える、低解約返戻金型保険ってどんなもの?

子どもの教育費を準備するための商品として、学資保険やこども保険(以下、学資保険)を思い浮かべる人は多いでしょう。実は、その他にも利用できる保険があるのです。

低解約返戻金型保険(低解約返戻金型終身保険・定期保険)は、保険料を払っている間の解約返戻金を少なくする代わりに保険料が割安に設定されています。払込期間が終わると解約返戻金はこれまでの保険と同じ額に戻るので、保険料が低い分、返戻率が高くなります(返戻率・受取率についてはこちらの記事を参考にしてください)

学資保険と比較しながら、商品のポイントをみていきましょう。

保険料を受け取るタイミングは?

例えば、18歳の時に教育資金を受け取りたい場合、学資保険だと、18歳に保険金を受け取れるように満期を18歳に設定して加入します。

一方、低解約返戻金型保険には、3つの方法があります。

  1. 解約してすべてを現金化する(解約返戻金を受け取る)
  2. 減額して、必要な金額を受け取る
  3. 契約者貸付で一時金として貸し付けを受ける

言い換えると、学資保険は、満期日やお祝い金が受け取れる時期が決まっていますが、低解約返戻金型保険は、必要に応じて自由に受け取れるということです。

低払戻し期間中(返戻率が低い期間)に解約をしたら元本割れするので注意が必要ですが、必要なときに、必要な分だけ払い戻すことが可能です。

また、学資保険は、満期金を受け取れば保険は終了しますが、低解約返戻金型保険は、高校や大学の入学時、あるいは結婚資金としてなど、ライフステージに合わせて使う時期を選ぶことができるのです。

例えば、アクサ生命の「LTTPフェアウインド」で試算してみました。

【試算条件】
  • 30歳男性が加入
  • 保険金 300万円
  • 保険期間満了 98歳
  • 保険料払込期間 15年
  • 月払保険料 1万224円
■18年後、子どもの大学進学に合わせて解約
  • 解約返戻金 198万3000円
  • 返戻率 107.75%
■子どもが30歳になるまで30年間解約せず、結婚資金等にあてる
  • 解約返戻金 224万9700円
  • 返戻率 122.24%
その後も、解約せずに据え置くことで、返戻率は上がり続けます。経過年数56年が返戻率のピークとなり、解約払戻金268万3200円、返戻率145.80%です。もちろんこの間、保障も続きますし、一生の死亡保障として継続することも可能です。

子どもの年齢に関係なく加入できる

学資保険の場合、子どもの年齢によって加入時期やや満期が決まっていますが、低解約返戻金型保険は、子どもの年齢に関係なく加入できます。もっといえば、子どもがいなくても、将来を見据えて加入することが可能です。また、子ども自身が被保険者となることもできます。

アフラックの「WAYS(ウェイズ)愛情物語」は、0歳から加入できます。被保険者が子どもの場合、保険料は安くなります。また、あらかじめ決めていた年齢まで(60歳または65歳、70歳)に解約等で保険金を使わなければ、医療保障や介護年金などに変更することもできます。こちらも、以下のケースで試算してみました。

【試算条件】
  • 0歳の男の子が加入
  • 保険金 300万円 
  • 保険料払込期間 15年
  • 月払保険料 9030円
■70歳で介護保険に変更
  • 受取総額 299万3975円
  • 返戻率 184.1%
■65歳で年金に変更
  • 受取総額 253万5850円
  • 返戻率 156.0%
もちろん、一生涯の医療保障や死亡保障として持ち続けることも可能です。将来、必要なシーンに合わせて保障を選択できるということですね。

契約者の万が一のときは?

学資保険は、万一、契約者である親が死亡した時、以降の保険料の支払いが免除になり、給付金や満期金はちゃんと支払われます(保険料払込免除でないものもあります)。

低解約返戻金型保険は、保険料が払込免除になるのに対し、死亡保険金をすぐ受けとることができます。

 低解約返戻金型保険の注意点

  1. 低払戻し期間中に解約をしたら元本割れする
  2. 契約途中で、払い戻し金額の所定の範囲内で貸付けを受けるとき(契約者貸付)、貸付金には利息がつく
  3. 低解約返戻金型保険の長期定期保険では、契約者が一定の年齢に達すると返戻金が減少していき、満期時に0円になるものもある

以上のような商品特徴を把握した上で、利用してください。

また、学資保険と低解約返戻金型保険の両方にいえることですが、今後、金利が上昇していくことが予想される場合、長期間利回りを固定してしまうことになり、不利になる可能性もあります。

とはいえ、保険商品を利用する大きなメリットは、確実かつ手軽に教育資金を作っていけることです。

【関連記事をチェック!】

こども保険・学資保険の受取率ってどのくらい?
こども保険・学資保険はいつ入るのがベスト?
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。