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二世帯住宅で暮らす/【提案】二世帯住宅の間取り・プランニング

物干しスペースから考える、洗濯がラクにできる家(2ページ目)

夜の洗濯に対応する家について、前回の「洗濯」に続き、今回は物干しスペースについて考えてみます。

提供:旭化成ホームズ(ヘーベルハウス)
松本 吉彦

執筆者:松本 吉彦

二世帯住宅で暮らすガイド

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室内干しスペースの考え方

室内干しスペースの考え方は大きく分けて次の2つがあります。

1)洗濯機の近く
洗濯されたものを最小限の移動で干してしまおうという考え方です(図3)。陰干しの衣類や下着などで外に干さないものに向きます。洗面所の洗濯機回りは、スペースが限られるため小さいものやピンチハンガーで干していることが多いようです。洗濯機の近くにベランダが取れる場合はそこを専用の物干しスペースとするアイデアもあります。邪魔にならないよう頻繁に使う洗面台への動線上を外すことも忘れがちなポイントの一つです。

【図3】洗濯機に近い物干し場所:洗面所の入り口から洗面化粧台までの動線を避けて 物干しがレイアウトされている。加えて屋外にも物干しスペースをとっている。


2)日当たり、風通しのいい場所
室外の物干しスペースであるベランダに通じる窓のすぐ内側を室内干しのスペースとするのが基本的なレイアウトです(図4)。雨のかかる心配のない室内でありながら、自然の日差しで乾かせるよう、窓にできるだけ寄せてつくります。湿気がこもりやすいので、風通しがいいことも重要ですが、留守時は防犯上2階といえども窓を開けておくわけにはいきませんし、冬は窓を開けられないので、エアコンの利用も考えましょう。エアコンは窓の前にまず温風を当てて窓面からの冷気の下降(コールドドラフト)を抑えるのが暖房効率を高める基本のレイアウトなので、窓の前に洗濯物を干せば、自然とエアコンの風が当たる室内物干し場となります。

【図4】日当たりのよい物干し場所:屋外のスペースに通じる窓のすぐ内側に平行して室内干しスペースを とると、急な雨のとき取り込んでも同じ量の洗濯物が干せる。


このような室内干しスペースをうまく作ると、積極的に室内干しができるようになります。昼に室内干しする理由を同様にご紹介すると雨のとき、降りそうなときに室内に干す、という理由が最も多いのですが、花粉などの最近の事情も関係し、ケースバイケースで使い分けている様子がよくわかります。

■昼に室内に干す理由
※クリックすると拡大します。


2階に日当たりのいい予備室がある場合、そこが結果的に室内干しのための部屋になっているケースはよく見かけます。しかし、いつでも干せて、邪魔にならない室内スペースがあるお宅はまだ少ないと思います。昼に干す場所を調査してみると、屋外は当然として、室内ではLDや浴室が主に使われています(図5)。浴室利用が専業主婦に多いのは、朝洗濯で昼間干しておくのに向くからだと思います。室内に干す理由は天候、花粉、防犯(下着泥棒)など多様化しているほか、室内干しスペースを作ったら屋外に干す必要を感じない、という積極室内干し派も現れてきています。これから家を建てられる方は、今までの間取りにはなかった要素ですが考えてみてもいいのではと思います。

【図5】昼の物干し場所 (「家族の生活時間 そのバランスとリズム」調査」2008年ヘーベリアンネットアンケート)
※クリックすると拡大します。


次ページでは室内干しスペースに干した後のことを考えます。
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