住宅だけでなく設備に対しても、長く大切に使おうという意識が高まっています。そういった要望に応えるため、自主保守推進制度をスタートさせたメーカーがあります。今回は、この新しい動きについて紹介しましょう。

メーカーによる自主保守制度がスタート

「住宅設備の事故を防ぐために法律が改正」で説明したように、住宅の中には長期間不具合を放置したり誤った使い方をすると、重大な事故につながるものがあります。そこで、「長期使用製品安全点検制度」や「長期使用製品安全表示制度」ができたわけです。対象製品を扱うメーカーではすでに対応策が取られていますが、対象製品以外にも保守や、安全対策の強化に取り組んでいるメーカーがあります。

中でも、普及率が高い温水洗浄便座について、2010年4月から新しいサービスを始めるのがINAXの「INAX NEXT プログラム」です。どんなプログラムなのか、INAXの設備事業部 製品安全担当の井口昌広さんにお聞きしました。

所有者登録するとさらにメリットが

「INAX NEXT プログラム」は2010年4月からスタートする自主保守推進制度で、同社では、まず、温水洗浄便座からこのプログラムを適用します。

https://imgcp.aacdn.jp/img-a/800/auto/aa/gm/article/4/1/7/5/9/00301019.jpg
シャワートイレからスタートした「INAX NEXT プログラム」。ほかの商品に広げることも検討中だとか 写真/INAX
この制度のポイントのひとつは、保証とメンテナンスの強化。「長期使用製品安全点検制度」でも、所有者登録をすることになっていますが、この制度導入後は、同社の「シャワートイレ」を買って所有者登録をすると、標準保証期間が2年のところ、最大5年(機種によっては3年)に延長されます。もちろん、所有者登録は無料。WEBからも登録可能です。

また、2010年の1月より、メンテナンス情報を発信する窓口として「お客さま保守センター」を設置。ここから、メンテナンスの情報、保証期間終了の告知、長期使用に関する案内などを発信するほか、ホームページでも随時公開していく予定だということです。

ランプの点滅で点検時期を知らせてくれる

もうひとつのポイントは、同社の温水洗浄便座「シャワートイレ」には「点検時期お知らせ表示機能」がついていること。使用開始から約10年目に、製品本体の電源ランプまたは洗浄強さランプが点滅する(機種によって異なる)ようになっています。このランプが点滅したら、「不具合がなくても、当社に連絡してほしい」と井口さんは言います。

実は、この機能は2001年発売の製品から搭載しているのだとか。約10年後、家庭に設置された「シャワートイレ」で点滅が始まるわけです。

次のページでは、事故の危険性と長く安全に使うコツについて説明していきましょう。