2014年には創立100周年を迎える宝塚歌劇団。「宝塚歌劇団って?」と思われた方、ビギナーの方、ぜひお読み下さいませ! 宝塚は歌、踊り、芝居などで構成されるエンターテインメントです。

宝塚歌劇団を知らない人のためのQ&A レベル1
宝塚歌劇団を知らない人のためのQ&A レベル3
宝塚歌劇団を知らない人のためのQ&A レベル4
宝塚歌劇団を知らない人のためのQ&A レベル5


なぜ、女性だけなの?

創設者・小林一三は、当時人気のあった大阪三越呉服店の少年音楽隊からヒントを得て、大正2年(1913年)、15歳以下の16名の少女による「宝塚唱歌隊」を結成しました。これがタカラジェンヌの始まりです。
少女だけのそれがとても好評だったため、その後も女性だけで演じる劇団となっていきました。

しかし実は「高尚な国民劇を目指すためには男女混合であるべき」と小林一三は考え、1919年と戦後数年間に、男性を入学させています。しかし、タカラジェンヌやファンらの反対も強く、男子部は解散となったという経緯があります。


各組は、どのように構成されているの?

主役を演じるトップスター、その相手役を演じる娘役トップスターがいます。
その下に"二番手""三番手"……などと呼ばれるスターがいます。
そして、中堅、新人と約70名~80名で構成されています。
トップスターよりベテラン(上級生)もいます。

トップスターと娘役トップは正式に発表されますが、"二番手""三番手"などは公に発表されません。でも配役などで感じるものです。


どこでどんな公演をしているの?

宝塚大劇場

宝塚大劇場

専用劇場である宝塚大劇場と東京宝塚劇場では、年間を通じてどこかの組が常に公演しています。
この2劇場は舞台機構も大掛かりで、出演者も多く、上演される作品は豪華でもっとも宝塚らしい作品です。
約1時間半の芝居(ミュージカル)&約1時間弱のショーやレビューの2本立てが主で、約2時間半の芝居(ミュージカル)の1本立ての場合もあります。

他、宝塚バウホール、梅田芸術劇場、シアタードラマシティ、中日劇場、博多座などでも、抜粋メンバーにより上演しています。

また年に3回、全国ツアーも行っています。

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男役と娘役はどうやって決まるの?

周囲のアドバイスもありますが、基本的に決めるのは本人です。

男役と娘役の分かれ目はやはり身長。
なので、どんなに男役になりたくても、身長が低ければ無理ということになります。

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芸名は誰が考えるの?

自分で考えたり、家族で考えたり、恩師に付けてもらったりします。
歌劇団が用意するということはまずありません。

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一列に並び、足をあげて踊るダンスは何て言うの?

ラインダンス。通称、ロケットと呼ばれています。
日本で最初のレビューである昭和2年の『モンパリ』に登場して以来、宝塚の舞台にかかせないダンス場面で、主に入団して3、4年までの下級生が踊ります。
また入団したてのタカラジェンヌは初舞台公演で、同期生全員でこれを踊ります。

ロケットという呼び名の由来は……ニューヨークのラジオシティでラインダンスをするダンサーが、ロケットガールと呼ばれていたからだそうです。

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あの大きな階段は?

大階段(おおかいだん)。
舞台上に設置される階段で、段数は26段、1段の幅は24cm、高さは4.29mあります。
舞台奥に縦に置いてあるものが、自動制御によって前にせり出してきて、約140秒でセットされます。

フィナーレで出演者全員がこの大階段を下りてきて挨拶をするのは、宝塚のシンボル。
トップスターの立つ段数は、上から16段目と決まっています。

大階段の歴史は古く、手動形式で16段のものは、1927年(昭和2年)『モンパリ』より使用されています。

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フィナーレで、全員が手に持っているモノは?

通称、シャンシャンと呼ばれる持ち道具です。
1950年(昭和25年)『アラビアン・ナイト』のフィナーレのパレードより使用されており、飾りについていた鈴の音が「シャンシャン」と聞こえたからこの呼び名になったと言われています。
リボンの長さは2.2m。電飾がついているものもあります。

毎公演、その作品に合わせて作られますが、シャンシャンではなく、ペンライトやステッキ、羽根扇の場合もあります。


背中に付いている大きな羽根のようなものは?

月組『Misty Station』

(C)宝塚歌劇団 (C)宝塚クリエイティブアーツ

背負い羽根。通称、羽根。

主にショーやレビューのフィナーレの衣装に付いています。
羽根自体の種類は、オーストリッチ、キンケイ、ギンケイなどを使用しており、色もデザインも、その作品やそのタカラジェンヌに合わせた完全オリジナルです。
トップスターのものとなると、重さが平均10kg以上、全長2mほどになります。

昔は、ランドセルのように両肩に掛けるという形でしたが、それだと見た目が美しくないので、現在はワイヤーを使って衣装に付けてます。


舞台前面にあるエプロンステージは?

銀橋(ぎんきょう)。
舞台とオーケストラボックス(オーケストラピット)の間にあります。
1931年『ローズ・パリ』より使用されており、客席に一番近い位置にあるため、臨場感が味わえます。

幅は約120cm。
フィナーレでここにずらっと並ぶのが有名ですが、芝居でも使います。

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宝塚ファンにはみんな、好きなタカラジェンヌがいるの?

応援している特定のタカラジェンヌがいるファンは多いです。
でも、そうではない人、「ただ宝塚歌劇の舞台が好き」「ショーやミュージカルが好き」という方も大勢います。


なぜファンは同じ演目を何度も観るの?

舞台はナマモノです。演じる側にとって、同じ作品であろうと、同じ舞台はありません。
なら観客にとっても毎回違うものであり、感動は同じではありません。

また、好きなシーンやお気に入りのタカラジェンヌを、この作品で退団してしまうタカラジェンヌを何度も観たいという思いもあります。


男性ファンやカップルの観客もいる?

います。
男性ファンはどちらかというと、男役より娘役の方がお好きな方が多いようですね。
また恋人同士で、ご夫婦で観劇する方も大勢います。


なぜ宝塚ファンは熱いの?

宝塚には「宝塚の舞台が好き」だけではなく、個々のタカラジェンヌのファンが大勢います。しかしやがてそのタカラジェンヌは退団してしまいます。それはいつやってくるかわかりません。
限られた時間とわかっているからこそ、ファンは熱くなるのです。とても純粋な可愛い人たちです。

お気に入りのタカラジェンヌが退団して宝塚ファンから卒業してしまう人もいますが、また宝塚を、また別のタカラジェンヌを応援してくれるファンが大勢います。
就職や結婚を機に宝塚から遠ざかっていたけれど、また何かのきっかけでファンとして復活する人も。
親子孫三代という宝塚ファンも珍しくありません。

決してディープなファンばかりではありません。
数年に一度だけ観劇する人も宝塚ファン。劇場で観劇することができずTVだけで宝塚を観る人も宝塚ファン。
色んなファンがいて、色んな接し方で宝塚を愛して下さるからこそ、宝塚歌劇は100年も続いているのだと思います。

いつの時代も宝塚歌劇は、多くのファンの応援により育てられてきました。
ファンなくして、宝塚歌劇の歴史はありえません。


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