業界内でも突出したファンダメンタルを誇るテンセント(00700)

業界内でも突出したファンダメンタルを誇るテンセント(00700)

業界内でも突出したファンダメンタルを誇るテンセント(00700)

中国には数多くのネット企業がありますが、その多くは米国に上場しています。時価総額や売上高で突出して大きいのが香港上場のテンセント(00700)で、少し離れて検索最大手の百度(BIDU)が続きます。そして、これら2社から断然大きく引き離されてネットイーズ(NTES)が続き、さらにその半分以下の規模でシーナ(SINA)や奇虎360科技(QIHU)、ソーフー(SOHU)などがあります。まだまだ中国のネット業界は成熟へ向けた発展初期段階と言えるでしょう。というのも、時価総額トップのテンセントですらGoogleの5分の1ほどのサイズなのです。今後中国のネット市場が、アメリカを追い上げていくのは確実でしょうし、中国ネット企業には大きなチャンスが控えていると思います。

テンセントの利益率は業界内でも非常に高く、 ROEや営業利益率で同社を上回るのは他に百度ぐらいしか見あたりません。そしてテンセントの約23倍というPERや9倍もあるPBRは、他社に比べてかなり割高です。ちなみにGoogleのPERは約17倍、PBRは3.6倍です。しかし、これはテンセントの突出したファンダメンタルズを反映したものであり、良い銘柄の株価は高くなってしまうという自然な現象です。

2012年決算は予想を超えるも株価は下落

テンセントは2013年3月20日に2012年度の決算を発表しました。売上高は前年比54.0 %増の438億9,321万元で前年の成長率を大幅に上回り、純利益は24.8 %増と成長率は前年並でした。しかし、売上・利益額とも直前のアナリスト予想平均を上回る決算数値でした。配当も前年度より6割以上増加させ、1株当たり1.00香港ドルに増配しました。どれをとっても悪くはないでしょう。

しかしながら、発表前日の終値262.8香港ドルから発表翌日は大きな出来高をつけて乱高下し、株価は一時240香港ドルまで急落し、その後の株価の値動きも軟調です。決算は予想の範囲内の良い数値でしたが、相場の地合いが悪くなっているところに加え、最終第4四半期でのゲーム収入の成長にやや鈍化が見られたこと、また電子商取引部門でコストが拡大し、全体に利益率を圧迫したことも売り材料となった模様です。

果たしてテンセントの成長は終わりなのか!?次のページで今後の展望に迫ります