子育て/毒親・過保護・過干渉

ヘリコプターペアレントにならないために:後編(2ページ目)

ここ数年でよく聞くようになった「ヘリコプターペアレント」という言葉。特徴は、親の過干渉、過管理、過保護。この言葉の発祥の地であるアメリカの研究を交えながら、私達ママ世代ができる子どもとの適切な距離感についてお伝えします。

佐藤 めぐみ

執筆者:佐藤 めぐみ

子育てガイド

ヘリコプターペアレント予備軍ににならないために

子育ての難しいところは、どこまでが適切なレベルで、どこからやり過ぎなのかという明確な一線がないこと。同じ事をママがやっても、子どもによって感じ方も違いますよね。

「過干渉はしたくないけれど、愛情はたっぷり伝えたい」というママにおすすめなのが、「見守り育児」です。これは、子どもの「自分力」を赤ちゃん時代から育んであげる工夫として私が推奨しているスタイルなのですが、ヘリコプターペアレント防止にも役立つはずです。

見守り育児とは、簡単に言うと、子どもが何かに取り組んでいるときに、ママはちょっと離れたところから、温かく見守ってあげること。

『輝くママの習慣』にも書きましたが、子どもが「ボクがやるの!」というときは、ママの「手」を借りたいとは思っていません。「ママが見てくれている安心感の中で、自分ひとりでやりたい」のです。

だから、このときママが子どもに貸してあげるのは、手ではなく、「温かな視線」や「笑顔」です。少し離れていつも自分を見守ってくれるママの笑顔や視線なら、いくらあっても過ぎることはありませんね。

 

見守り育児のスタート時期

子どもの自分力は、将来その子の宝になる

子どもの自分力は、将来その子の宝になる

過干渉、過管理、過保護はしたくないけれど、愛情をたくさん伝えたい。そんなときには、ぜひ、少し離れたところからの、「あったか目線+笑顔たっぷり」の見守り育児を取り入れてみてください。

愛しているからこそ、離れてあげる、これが見守り育児です。前編で書いた「自分力」=「子どもが自分の足で自分の人生を歩む力」をつけてあげることができます。

早い子なら、後追いが終わった頃から。一般的には18ヵ月くらいからがおすすめのスタート時期です。小さいころから愛情あふれる適切な距離感で接していれば、後々大きくなっ てからも、いい関係が保ちやすくなりますよ。

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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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