孤独な気分に酔わせる別れ歌

「どこまでも限りなく 降りつもる雪と あなたへの想い」

そう聴いて、思わず冬の凍えるような灰色の空を見上げたのは、つい昨日のような気がしますが……。時がたつのは早いものです。この曲がリリースされたのは、1996年。もう17年もたっているのですねぇ。

その後いろいろと耳目をあつめた小室哲哉さんと奥さまのKEIKOさん、それからフランス出身のマーク・パンサーさんの3人のユニットが歌う数々のヒット曲。いまもよくカラオケで選曲しますが、その中でもこの曲を一番に思い出します。

曲名のDEPARTURESとは、出発、旅立ちというほどの意味ですね。しかも複数形ですから、去る者は一人ではない。往く者を惜しむのか、残していくすべてを惜しむのか、とにかくどこまでもさみしそうな歌詞と曲調から、わたしがこの歌を思い浮かべるのはいつも、別れの場面です。

酔っ払って会社の送別会でアカペラで歌ったり。おなじく少なからぬ年月ともに仕事をした同僚の転職祝いにカラオケで贈ったり。

いま思い返してみると、なかなか赤面ものの思い出ばかりですが、様々な別れ歌、贈る曲があるにもかかわらず、歌詞をよく聞けば恋の歌である、淋しいこの歌を歌っています。

そうそう、旅の空の下でも歌うことがありますね。やはり空をみあげて。周りに同行者がいるにも関わらず、孤独な気分に酔いながら。この曲にはそうさせる魔力がそなわっているのだと、勝手に思っています。

というわけで皆様。今度誰かを送るときには、ぜひこの曲を。冬のこの季節ならば、旅の空でもいいですよ。



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