ランドローバー/ランドローバー

SUVの王者、新型レンジローバーの世界

40年にわたり愛されてきたレンジローバーが、4代目にスイッチした。ボディサイズを拡大しながら、オールアルミニウム製モノコックボディにより大幅な軽量化を果たしている。ファンの多い憧れのニューレンジの魅力を探った。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

生誕40年を超えたSUVの王者

レンジローバーフロント

ボディサイズは全長5005×全幅1985×全高1865mmで、価格は1230万円~1670万円


1970年に初代が誕生し、4代目にバトンタッチされたレンジローバーは40年以上の歴史を誇る、SUVの王者といっていいだろう。新型は日本での呼び名を「レンジローバー・ヴォーグ」からシンプルに「レンジローバー」に変更し、グレード名を「5.0 V8 VOGUE(ヴォーグ)」、「5.0 V8 SUPERCHARGED VOGUE(スーパーチャージド ヴォーグ)」、「Autobiography(オートバイオグラフィー)」としている。

先代から全長が35mm長くなり、全長は5mの大台を超えた。全幅も30mm拡幅されているが、全高は15mm低くなっている。しかし、SUVでは初となるオールアルミニウム製モノコックボディの採用でボディシェルだけでも約39%、180kg超もの軽量化を果たし、NA仕様で190kgもの軽量化を達成しているという。今回試乗したスーパーチャージャーの搭載車でも、2630kgから2520kgから110kgと驚くほどの軽量化を実現している。

らしい見た目だが、着実に洗練されている

レンジローバーリヤ

アクセスモードを用意し、20mm低いルーフラインを実現。全高が抑えられ、リヤのオーバーハングは長くなったように見える


ひと目でレンジローバーと分かる堂々たる体躯とフロントマスクだが、先代よりもAピラーが寝かされ、ボディを囲むグラスエリアも天地に短くなり、より低く構えたフォルムになっている。

やや高めのフロアに乗り込むと、ボンネットの先端近くまで見渡せるコマンドポジションと呼ぶアップライトな姿勢は健在で、より大きくなったボディでも手に取るように把握できる。縦列駐車時などでもピタリと寄せられるし、もちろん実寸は大きくなっているが、狭い場所でもサイズを持て余さない美点はしっかり受け継がれている。

これはボディ四隅の把握が極めて大切なオフロードや林道などの悪路走行時のための形であり、機能であるのだがシティユースでももちろんありがたいわけだ。

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