生命保険の見直し/ライフスタイル別 生命保険見直し事例

専業主婦に転身…生命保険の見直し方とは?

結婚や出産を機に専業主婦になったり、出産後も共働きを続けていたが何らかの事情で仕事を辞めて、専業主婦になる女性がいます。そんな、専業主婦に転身したときは保険はどう見直せばいいのでしょうか? 結婚と同時に専業主婦になった、出産を機に専業主婦になった、出産後も共働きでしばらくたって専業主婦になった、のきっかけ別の保険の考え方と見直し方をみておきましょう。

執筆者:小川 千尋

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結婚で専業主婦になったら……

結婚して専業主婦になったら、保険のことをちゃんと考えよう。

結婚して専業主婦になったら、保険のことをちゃんと考えよう。

保険に関心がないせいか、勧めてくれる人がいなかったせいかはわかりませんが、シングル時代に保険に未加入の女性は結構多いもの。結婚を機に仕事を辞め、専業主婦になってもそのままの状態にしている女性も。

確かに、専業主婦は生計を担うわけではないので、妻が死亡しても夫が生活費で困ることはありません。しかし、お葬式代で困るかもしれません。シングル時代の貯蓄で、お葬式代を賄えるくらい貯めてある場合は、お葬式代用の死亡保障は必要ありません。もし、貯蓄を結婚資金でほとんど使ってしまった女性は、お葬式代程度の金額の死亡保障を準備しておくといいでしょう。

お葬式代程度の死亡保険金というと漠然としていますが、具体的には100万~200万円です。この保障は子どもができたら増額の見直しが必要なので、10年程度の短い満期の定期保険を利用します。定期保険は100万円から入れる商品はほとんどないので、500万円で加入を。もし、子どもができたときに増額の見直しをするのが面倒なら、保険料はさほど高くならないので1000万円で加入してもかまいません。

専業主婦には医療保障も必要です。むしろ、死亡保障よりも必要性は高いといえます。妊娠・出産に関連する病気で入院・手術をするかもしれないからです。妊娠がわかってから医療保険に入ろうとすると条件付きになることが多いので、妊娠がわかる前に加入しておきたいもの。もし、医療保険に加入する前に妊娠がわかった場合は、出産をすませてから加入しましょう。

保障額は入院日額5000円から1万円。保障内容は入院と手術、先進医療の3つがあればOKです。どんな病気・ケガでも保障額は同じの一般的な医療保険でも、女性疾病の入院は倍額が支払われるなど、女性疾病の保障が手厚い女性専用の医療保険でもどちらでもかまいません。保障期間は終身型が安心でしょう。

すでに保険に入っている妻は、これまで説明してきた、専業主婦に必要な保障を準備できているかチェックして。もし、不足があったら、足りない分を追加するか、新たに加入しましょう。

出産を機に専業主婦になったら……

働いていても、出産を機に仕事を辞めて専業主婦になる女性もいます。この段階での保険の見直しは、シングル時代に加入した医療保障の保険と死亡保障の保険の点検です。医療保障は、前段で説明した保障内容と保障額が確保されていれば、出産で専業主婦になったからといって、特に増額する必要はありません。

死亡保障は子どもができるまではお葬式代の用意が目的でしたが、子どもを産んだ後は子どもの養育費をカバーする目的が追加されます。幼児のいる妻に万一のことがあると、夫1人で子育てをするのは大変なので、誰かの力を借りるためのお金を用意しておく必要があるからです。このため、500万円程度を準備していたら、500万円を加算するか1000万円の保険に入り直す見直しを行います。保険の種類は定期保険で、保障期間は子どもが自分の身の回りのことができるようになるまでの15年でいいでしょう。

出産するまで保険に入っていなかった女性は、死亡保障と医療保障をきちんと確保してください。

出産後も共働きしていて数年後に専業主婦になったら……

最近は出産後も共働きを続ける夫婦が増えていますが、何らかの事情で仕事を辞めて専業主婦になる女性もいます。共働きの妻は夫と生計をシェアしているわけですから、妻死亡後の家計費や子どもの養育費の不足分を賄うための死亡保障を用意しているはず。また、医療保障もきちんと確保していることでしょう。

そのような保険の状態で専業主婦になった場合、医療保障は見直さなくてもいいですが、死亡保障の見直しが必要かを検討してみましょう。仕事を辞めたということは不足分を補う必要はない状況になるので、死亡保障は500万円から1000万円程度でよくなります。しかしこの分を減額しても、保険料はさほど減らないならそのままにしておいてもいいでしょう。


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