住み心地とエコの密接な関係

私はこれまで「住む人がどうすれば快適で幸せに暮らせる空間がつくれるか?」を探求してきました。例えば、「家族みんなが気持ちよく集える吹き抜けのあるリビングが欲しい!」というご要望があったとします。

開放感がありダイナミックで気持ちのいいリビングが出来たとします。しかし、そのリビングが、夏は暑く、冬は寒い。しかも、冷暖房の光熱費が莫大にかかるため、暑さや寒さを我慢しながらそこに集まっているこの家族は幸せなのでしょうか?

「いや、そんなことはないでしょう」。暑さ寒さを我慢しなくても、ストレスなく集えることは、やはり大切です。そういう意味でも、住み心地を追求するのなら、住宅とエコは切っても切れない関係なのです。

3・11以降、世界は大きく動き出した

2011年3月11日の東日本大震災を通じて、脱原発への流れ、CO2排出削減やエネルギー供給バランスなどへの関心は、日本だけにとどまらず、ドイツをはじめとしたEU諸国でも一気に高まってきました。

日本では太陽光発電をはじめ、スマートハウス、スマートタウン、スマートメーター、蓄電池、電気自動車など、「いかに電気を賢く使うか、貯めるか」を視野にいれた開発なども進んでいます。

EUにはエコについて見習うべき点がたくさんあった!

2013年1月にドイツのエコ住宅視察に行った際に、「EUは日本のエコへの取り組み方や意識が大きく違う」ことを実感しました。特にドイツはエコ先進国と言われているだけあって、家の断熱性能への取り組みなどの数字でも、日本の10年先をいっています。そこからは、断熱性能以外にも総合的なエコの視点として学べる事がたくさんあります。
パッシブハウスの集合住宅

ドイツでも最先端をいっているパッシブハウスの集合住宅。電気、ガス、バイオマスなどエネルギーバランスを考え抜いた設備計画を実現


そこでこれらの経験&体験を踏まえ、「これからエコ住宅を造る上で根本的に知っておきたい5つの視点」と題して、これから数回に渡りお伝えします。

今回は視点1をご覧ください。