フィギュアスケート/印象に残っているフィギュアスケート選手

氷上の芸術家 ステファン・ランビエール

衣装も、振付も全て自ら決定し、あくまでイメージを大切にし「芸術性」を求めるステファン・ランビエール。芸術家と形容される彼のスケート観に迫ります。

投稿記事

スイスのフィギュアの歴史を塗り替えたスケーター

「ステファン・ランビエール」はスイスのフィギュアスケート選手(男子シングル)。2006年トリノオリンピック銀メダリスト。2005年、2006年世界選手権では優勝に輝いています。

2005年の世界選手権では、予選からフリーまで大会を通じて5度の4回転ジャンプを成功させ、スイスの男子シングル選手として58年ぶりの世界チャンピオンになりました。

2010 Winter Olympics SP “William Tell”

このオリンピックではSP・FSともにパーソナルベストを更新したものの、高橋大輔に僅か0.51点及ばず、総合4位。しかし、さすが『氷上の芸術家』、彼がジャンプをする度、スピンをする度、黄色い歓声が響き渡るほど。ステファン・ランビエールの代名詞「高速スピン」は本当に圧巻でした。

芸術家と形容される ステファン・ランビエールのスケート観

2010年3月、ステファン・ランビエールは再び引退を表明します。再引退後すぐに米ABCで放映されたスペシャル番組『Thin Ice』(有名スケーターが男女でペアを組み、対戦するという内容)では荒川静香とペアを組んで総合3位になりましたが、視聴者投票では1位と変わらず人気でした。

その際の二人の対談が実現し、その発言に彼が「芸術家」であることを実感しました。「現在の競技の採点システムでは、自由に演技ができない。SPでは技術等のレベルを採点するものの、FPにおいては例えばジャンプの回数は決めても、何秒足を上げようが、何をしても自由にすべき!」そんなシステムを求めていました。

衣装も、振付も全て自ら決定し、あくまでイメージを大切にし「芸術性」を求めるステファン・ランビエール。彼の端正な容姿も去ることながら、その姿に私たちは彼に惹きこまれていくのだと思います。

社会貢献活動にも従事

現在はプロスケーターとして活躍する傍ら、コロンビアの貧しい子供達のために家と学校を建てようというNGO「Moi pour Toit」の活動にも尽力しています。振り付け師としての活動も開始、2010/2011シーズンの高橋大輔のエキシビション「アメリ」の振り付けを担当したそうです。

※ステファン・ランビエール公式サイト
http://www.stephanelambiel.ch/


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