仏教の価値観の中で神聖である象をかたどった「象のテラス」

 

 

12世紀後半にジャヤヴァルマン7世は、要塞都市アンコール・トムを造営しました。一辺約3km、全長約12kmの強固な城壁に囲まれるほぼ正方形の敷地内に、数々の仏教寺院や、王宮、象のテラス、ライ王のテラスなどが建設されています。

王宮前広場に面して、長さ350mにわたって象の彫刻が施された「象のテラス」が作られました。ジャヤヴァルマン7世は、象のテラスから凱旋して集合する軍隊の閲兵をしたと伝わっています。

テラスに向かって城壁の勝利の門から、まっすぐに道路が敷設されており、この道路を王宮に向かう兵隊が行軍したのでしょう。

テラスの壁面の高さは、中央部と両端は約4m、中間部は約3mあり、ぎっしりと象の長い鼻が並んでいます。象は仏教の価値観の中で神聖であり、力強さを感じさせる動物です。凱旋する兵隊を王と一緒に力強く迎えたことでしょう。

内壁には馬に乗って戦う兵士、剣を持つ兵士、5つの頭をもつ神馬、象の鼻と遊ぶ子どもなどが、いきいきと刻まれています。


■アンコール・トム
住所:Angkor Archaeological Park, Siem Reap, Cambodia
営業時間:終日
定休日:年中無休
ホームページ:アンコール・トム

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