約550メートルの断崖に全部で30の石窟が連なる仏教遺跡

 

 

ヒンドゥー教のイメージが強いですが、仏教発祥の地でもあるインド。各地に仏教遺跡が残っており、中部インドのマハーラーシュトラ州の「アジャンター石窟群」はその代表的存在のひとつ。とくに美しい壁画で有名です。インドが誇る世界遺産のひとつで、1815年にイギリス人によって発見されました。ワゴーラ川沿いの約550メートルにわたる断崖に全部で30の石窟が連なります。

開窟が始まったのは紀元前1世紀ごろ。それから断続的に全部で30の石窟が築かれましたが、仏教の衰退とともに6、7世紀ごろには放棄されたとか。そしてこの石窟群は、なんと約1000年もの間、人知れずワゴーラ渓谷に眠っていたのです!

第十窟に残る有名な落書き

「アジャンター石窟群」が発見されたのは1815年。イギリス人士官ジョン・スミスが狩りの途中で運悪く虎に追われ、偶然この石窟に逃げ込んだのがきっかけとか。そのとき彼が落書きした自分の名前は今も柱に残っています。

ぜひ見ておきたい第一窟の「マハーシャーナカ本生図」

 

 

この壁画には、ブッダの前世の姿であるマハーシャー ナカ王子が出家を決意し、そのことを家族に告げる場面が描かれています。そのほか、第二、第十六、第十七窟などにも美術的価値の高い壁画が残っています。これらの多くは開窟時代の「後期」にあたる、5世紀から6世紀ごろにかけてのものだとか。ちなみに「前期」は、紀元前1世紀から紀元後2世紀ごろになります。


石窟を訪れるときに必須の持ち物など

石窟内は暗いので懐中電灯は必須。それから、せっかくの見どころを見落としてしまうともったいないので、信頼できるガイドを頼むか、詳しいガイドブックを持参したほうがベター。感動が倍増しますよ!


■アジャンター石窟群
住所:マハーラーシュトラ州ワゴーラ渓谷アジャンター
料金:Rs250
アクセス:アウランガーバードからバスで約3時間、ジャルガオンからバスで約2時間
HP:http://www.maharashtratourism.gov.in/MTDC/HTML/MaharashtraTourism/Default.aspx?strpage=../MaharashtraTourism/TouristDelight/Caves/AjantaCaves.html(マハラシュトラ州観光開発公社)

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