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イタリアンデザインの粋 オリベッティのショールーム

タイプライターで有名なオリヴェッティ社のショールームを、現在ミュージアムとして公開されています。建築家スカルパが設計し、細部まで凝った美しい意匠と、日本に影響を受けたデザインが特徴のおもしろい空間です。同社の計算機、タイプライターも展示されているので、一世を風靡したプロダクト・デザインを味わうこともできます。

投稿記事

イタリアン・デザイン華やかな時代を感じる

 

        オリベッティのショールーム

サン・マルコ広場にある「オリヴェッティ・ショールーム」は、タイプライターで有名なオリヴェッティ社のショールームでした。現在は、ミュージアムとして公開されています。

1958年、当時のオーナーであったアドリアーノ・オリヴェッティの依頼を受け、ヴェネツィア出身の建築家カルロ・スカルパがショールームの設計を行いました。
オリヴェッティ社は、NYとパリにも同様のショールームを持っていましたが、NYはBBPR、パリはフランコ・アルビーノが設計を担当しました。アドリアーノはこれらの「ショールーム」を製品の単なる展示場とはとらえておらず、「名刺」となるような場所を創ることをイメージしていたそうです。

ヴェネツィア出身の建築家による佳作

 

 

建築家スカルパは戦後、特に60~70年代にかけて活躍しました。彼にとっても重要な代表作と位置づけられる作品です。
細部に凝った美しい意匠と日本に影響を受けたデザインが特徴的とされる、この建築家の持ち味がいかんなく発揮されたおもしろい空間です。また、床のモザイク模様や壁の仕上げ方などは、伝統的なヴェネツィアの建築技法を彼が現代風に翻案して使用した好例です。

文化も環境の一要素

 

 

オリヴェッティ社の手を離れた後は、観光客向けの画廊となっていましたが、修復が行われ、2012年からFAI(イタリアの自然と文化の環境保護に関わっている財団)による管理、運営のもと、一般に公開されています。
ミュージアムとして再公開されるにあたっては、オリヴェッティ社の協力によって同社の計算機、タイプライターも往時のように展示されています。一世を風靡したプロダクト・デザインを味わうこともできますし、実際に使ったことがある人には懐かしい思い出との対面となるのではないでしょうか。

入館料5ユーロ、ただし全世界の建築学科の学生は無料です。
写真を撮る場合は3ユーロ支払うという仕組みになっています。

■Negozio Olivetti(オリヴェッティ・ショールーム)
住所:Piazza San Marco 101 - Procuratie Vecchie, Venezia
電話番号:041-5228387
営業時間:1~3月、11月、12月 11:00~16:30/4~10月11:00~18:30
定休日:月曜
HP:http://www.negoziolivetti.it/

※データは記事公開時点のものです。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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