前回、筆者はピロリ菌検査で、郵送の検査キットを利用したことをご紹介しました(ご参考:胃がんと関係大のピロリ菌、除菌が健康保険適用へ)。最近は、がん、生活習慣病、肥満メタボ、HIV検査など、様々な検査キットがあり、郵送での取り扱いも増えているようです。

今回は、郵送でできる検査キットをどのような会社が取り扱い、窓口ごとにどのような特徴や違いがあるのか、どのような人が郵送検査キットが向いているのかについて、整理していきたいと思います。

郵送の検査キットって?

郵送検査

郵送検査のイメージ(健康バスケットの資料より)

郵送の検査キットというのは、検査したい人が自宅で、自分の血液・尿・便等を採取し、所定の検査受付窓口に郵送。検査結果を本人に対して郵便や電話、メールなどで受ける検査システムのことです。

医療機関で行う検査とどの程度違うのかしら?と気にする方もいるでしょう。

実際、人間ドックなどの検査でも、便や当日採血された血液などの検体は、一般的に臨床検査センターと呼ばれる「登録衛生検査所」に運ばれ、そこで検査されます。ですから、郵送の検査キットでも、同様の登録衛生検査所で病院などと同様の検査方法で検査されるものならば、精度については遜色ないと言われています。

郵送でできる検査のメリットや向いている人は?

まず、郵送の検査キットは、どのようなメリットがありどのような人に向いているのでしょうか?

<メリット>
  • 医療機関や検査施設に行く時間を省け、いつでも検査することができる
  • 場所の制約がなく、いつでも自宅で検査をすることができる
  • 往復の交通費や待ち時間が発生しない
  • 対面の煩わしさなどがない
こうしたメリットは、ある意味、保険の郵送あるいはネット申込と共通点があると思います。では、どんな人に向いているのでしょうか?

<向いている人>
  • 自営業や経営者など仕事で忙しく、検査のために医療機関などへ行く時間がない方
  • 乳幼児の子育て真っ最中で、外出が思うようにできない方
  • 医療機関から遠い、移動手段が不便など、検査に出向くのが辛い方
  • 病院が苦手な方
  • 長年健康診断を受けておらず、わざわざ検査にいくのが億劫に感じる方
  • 対面でのやりとりや、待ち時間での人との接触が苦手な方
  • 数滴の血をとるなど、自分でやろうと思う方や自分でできる方
時間や場所など物理的な事情で検査を受けにくい方のほか、気持ちの上で、自分でやったほうが楽と思う方などがあげられるでしょう。これも保険の郵送やネット申込が向いている人と、同様の傾向があるのではないでしょうか?

逆に、向いていない人としては、以下があげられます。

<向いていない人>
  • 自分で正しく血液などを採取できるか不安な方
  • 医師や看護師さんなど、専門家の指示に従って検査を受けたい方
  • 医療機関や検査施設などで、受付からアフターフォローまで顔が見えることに安心感を覚える方
なお血液採取については、キットに入っている採血器具で指をちょっと刺し、出てきた血を1滴程度ろ紙に染み込ませてできる簡易なものが増えてきています。これなら、痛みや多量の出血のリスクもなく誰でもできそうで、技術の進歩を感じますね。

では、次に具体的に、郵送検査キットについて、特徴や違いなどを整理してみましょう。(次ページへ)