山下和仁氏の熱い演奏スタイルに注目

山下和仁氏はいわゆる天才の一人。本当はソルの全集か鳥の歌DVDあたりをお勧めすべきでしょうが、ギターに詳しい人もそうでない人もより分かりやすく聴きやすいのは、バッハの無伴奏チェロ組曲あたりになろうかと思います。

Amazonのレビューもなんだか山下氏の演奏スタイル並みに熱いですが、あの演奏を聴くと誰でもああいう感じになってしまうんだろうなと妙に納得してしまいます。音楽の持つ力もそうですが、演奏というパフォーマンスの持つ力というのは独特です。

山下氏はお若い頃はあまりに速く激しいタッチのため弾いている間に弦(つまり音程)がおかしくなったり(聴いていてそれと分かるほど)、演奏中は天才で全然いい(というかそうでないと困る)のでしょうが、演奏以外の日常生活でケアもやっぱり必要なのでは、と凡人は心配してしまうわけです。ですがご家族やお仲間と合奏していると聞けば、ああいい話だなあと。そんな山下氏のような天才がいてもいいのではと思ったりします。

その逆に、リストのように超絶技巧の才に恵まれながらも故あってしまいには聖職者、それでもまだ私生活が荒れてしまっただとか、シューベルトのように残りの人生の悲哀が天性を呼び覚ましただとか、凡人からすればそういう天才には正直ついていけません…。


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