ヘルシンキ観光は、駆け足ではなく五感でゆったり楽しもう

エスプラナーディ(1)

中心街に横たわるエスプラナディ通りは、背の高い菩提樹並木で囲われた市民のオアシスにもなっている公園。昼間からベンチや芝生に寝そべる人であふれるのも、ゆったりとした首都の日常風景

フィンランドの首都ヘルシンキは、陸地面積約210平方キロメートル(東京山手線内の面積の約3倍あまり)のエリア内に約64万人が暮らしており、一国の首都にしてはとてもコンパクトで落ち着きのある、穏やかな港街です。
 
アレクサンダー通り

重厚な古い建物が残るショッピングストリート、アレクサンダー通り

バルト海に面しているので、港の先に浮かぶのどかな群島も街の一部。景観法で建築物の高さが制限されているため、中心街にすら摩天楼はまったく見当たらず、道幅も広いのでせせこましさが感じられません。さらに、繁華街でもBGMをかける店舗は少なく、冬場は地面に積もった雪に音が吸収されて、建物の外も内も驚くほど静かな印象を受けます。

限られた滞在日数ではつい焦って駆け足観光をしがちですが、ヘルシンキではまさに映画『かもめ食堂』の世界そのものの、ゆったり、のんびりとした雰囲気を五感で大切に味わうことこそを、いつでも心がけてくださいね。
 
トラム

街中をのんびり駆け巡るトラムの乗車はヘルシンキ観光の醍醐味のひとつ

……とはいえ、他の諸首都に比べてやや観光資源が乏しいと思われがちな(?)ヘルシンキにだって、ぜひ立ち寄りたい定番観光スポットがもちろんあります。今回はその中から、中心街(ヘルシンキ中央駅付近)から徒歩やトラムで簡単にアクセスできる、厳選した観光名所、10箇所を一挙ご紹介!とくに屋外スポットは、お天気や季節、時間帯によってもぐっと表情が変わるので、気に入った場所にはぜひ気軽に何度も足を運んでみてください。なお、ヘルシンキ中心街の数ある魅力的な博物館や美術館については別記事「文化&アート施設の宝庫、マンネルヘイム通り」で紹介しています。

※次ページでは、街の二大シンボルであるヘルシンキ大聖堂ウスペンスキー寺院、そして港沿いに広がるマーケット広場を紹介!