今回は自分が好きなゲームを選びました

ゲームソフトタワーの図

今年も楽しいゲームがたくさんありましたが、その中から5本選ばせていただきます

ゲームライターなんて職業をやって、ゲームの紹介をしておりますと、たまに「本当にこのゲームが好きで紹介してる感じがあっていいよね」みたいなお褒めの言葉をいただくことがあります。もちろん、そういった声は大変にありがたいですし嬉しいのですが、ガイドが好きなゲームを紹介している、というのは少々誤解がございます。

職業ゲームライターとしては、ゲームを紹介する時に、自分の好みというのは評価基準にはなり得ません。だからと言って面白くもないゲームを紹介してちゃあダメなんですが、誰にとって面白いのか、というのが大事でして、自分が遊んで面白いものではなく、このゲーム業界ニュースを読んでいただく方にとって面白いゲームがなんなのか、というのが重要になります。誰がどんな環境で遊んで、どう面白いのか、それをいつも考えてゲームを紹介している次第です。それがたまたま、自分が個人的に好きなゲームと重なる、という場面も当然あります。そんな時に、前述のようなお褒めの言葉をいただいているのかもしれません。

しかし一方で、「本当にそのゲームを好きになった人の声」がゲーム選びに大変有益な情報になり得るのも事実です。というわけで、あえて今回はガイドが実際にプレイして、なおかつ個人的に「これ面白いっ!」となったゲームをランキング形式で1位から5位までご紹介してみたいと思います。

選ぶ基準は、とにかくただ面白かったかどうかだけ。特別斬新なゲームだから取り上げる、とか、逆に、これは斬新すぎてオススメしにくいかも、とか、あるいは有名か無名か、そういうことは一切考慮に入れず、ガイドが好きなゲームか、ハマッたかどうかだけで選ばせていただきました。

第5位 GRAVITY DAZE

PSVitaの図

PSVitaを持っていたらぜひやってほしい1本です

早速ご紹介していきましょう。ソニー・コンピュータエンタテインメント(以下SCE)からPlayStation Vita(以下PS Vita)用に2012年2月9日に発売された「GRAVITY DAZE 重力的眩暈:上層への帰還において、彼女の内宇宙に生じた摂動(以下GRAVITY DAZE)」が第5位です。「PS Vita買ったら何のソフトを遊んだらイイ?」と聞かれれば、真っ先に挙げたいタイトルです。

GRAVITY DAZEは重力を自在に操ることができるアクションアドベンチャーで、あらゆる方向に落っこちることができます。ボタン1つでフワッと地面から浮遊、その状態でPS Vita本体を動かせば、ジャイロ機能でゲーム内のカメラも連動。そして狙いを定めてもう一度ボタンをおすと、その狙っている方向が「下」になるんです。主人公の少女キトゥンがものすごい勢いで落ち始めます。飛ぶんじゃないんです、空に向かって真っ逆さまに落ちるんです。アクションゲームを遊んでいて、高いところから落ちるのってちょっと気持ちいいじゃないですか。あれのものすごい奴です。どこにでも落ちられるんです。アニメチックで独特の色調のグラフィックがまた、ビュンビュン街を落ち回るのを楽しくさせます。

空に落ちることもあれば、ビルの壁面に墜落することだってあります、そうしたら横が下です、そのまま壁面を走っていけます。攻撃する時は敵に向かって落っこちます。猛スピードで落っこちながら重力キック! 空から地面の敵に重力キック、そのまま今度は横方向に地を這うような重力キック、さらには周りにあるベンチなんかを無重力状態にしてぶん投げる重力スロー。

ちなみに、音楽を担当しているのが田中公平さんという方で、ゲームではサクラ大戦、アニメでは機動武闘伝Gガンダム、キングゲイナーに勇者王ガオガイガーなど、屈指の燃え音楽を数多く作曲。このラインナップにピンときた方にもオススメです。音楽聴くだけでハートが燃え上がります。

続いて、4位と3位のご紹介です。

第4位 マインクラフト

マインクラフトの図

掘るのに夢中になってると、敵にやられちゃったり。それもまた醍醐味なんですが

いまさら「マインクラフトかっ!」という声と、「マインクラフト? なにそれ?」という声が同時に聞こえてきそうですが、マインクラフトが第4位です。マインクラフトはもともとPCのゲームで、クラッシック版と呼ばれる初期のものが公開されたのが2009年、正式な製品版リリースが2011年の11月なんですが、ガイドがプレイしたのはXbox Liveで2012年の5月9日にマイクロソフトがリリースした「Minecraft: Xbox 360 Edition(以下マインクラフト)」なので、2012年のゲームとしてランクインです。

マインクラフトは今回ご紹介するゲームの中では抜群に変なゲームです。まず、世界が全て四角いブロックでできてます。石も四角、砂も四角、木も四角、みんな四角で、同じ大きさの立方体のブロックが組み合わさって、山になってたり、森があったり、地下洞窟があったりします。ファミコン時代のドット絵がそのまま3Dになったような不思議な世界。それらのブロックはプレイヤーによって壊すことができて、壊すとアイテムに変わります。アイテムに変わったブロックは持ち運ぶことができ、使うとまた元の立方体に戻るのです。それぞれ石には石の、木には木の性質をもっていて、例えば木なら燃えますし、木と石を組み合わせれば石の斧や剣などを作ることもできます。

あらゆるものが破壊できて、アイテム化し、再構成できる世界。そこで何をすればいいかは、全てプレイヤーに委ねられています。天高くそびえ立つ塔を作る人もいます。地下に秘密基地を作りたいという人もいます。ガンダムのホワイトベースを再現する人、空に浮かぶ天空の城ラピュタを建設する人。さらに言えば、家の裏にある山をとにかく全部切り崩して平らにしたいだけの人。地下を掘りまくって希少な鉱石を集めたい人。本当に人それぞれです。

ガイドがこのゲームを遊んでいると、奥さんがちょっと怖がります。なんで怖がるのかというと、一心不乱だからです。ずーっと地下に向かって階段状に穴を掘っていくガイド。一番下の掘れないところまで進んだら、そこからまっすぐ前に掘り続けるガイド。「何がそんなに面白いの?」と言われれば、最初は色々作ろうと思って始めてるんですが、途中から「カッカッカッコリッ」という効果音とともに、ブロックを掘っていくこと自体が気持ちよくなっちゃってるんです。なんでしょうこの中毒性。遊んでみたい、という方はハマると抜けるのに本当に苦労しますからお気をつけ下さい。

第3位 ブレイブリーデフォルト

ブレイブリーデフォルトの図

ブレイブリーデフォルトは音楽も素晴らしいんですよね。このフレーズもうちょっと聞いていたいから、という理由でダンジョン内で立ち止まったりしてました

ファミコンやスーパーファミコンでRPGを、特にファイナルファンタジーシリーズをプレイしていて、あの頃のゲームは楽しかったな、なんて思う人には最高のゲームかも知れません。第3位はスクウェア・エニックスから2012年10月11日にニンテンドー3DS用タイトルとして発売された「ブレイブリーデフォルト フライングフェアリー(以下ブレイブリーデフォルト)」です。

まず、ファイナルファンタジーVを彷彿とさせるジョブシステム。新しいジョブを修得するたびに、キャラクターの衣装が変わるのが楽しく、新しい能力にワクワクします。そのジョブシステムと組み合わさって、よりゲームを戦略的にするのがブレイブリーデフォルト独特の、ブレイブ&デフォルトシステム。

戦闘中のコマンドでデフォルトを選ぶと、キャラクター達は防御姿勢をとって何もしません。そうするとブレイブポイント(以下BP)が1つたまります。これが最大3つまで貯めることができ、貯めたBPはブレイブコマンドを使うことで1ターンの行動回数を増やすことができるのです。なので、3ターンデフォルトして貯めたBPを一気に消費すれば、行動回数が+3されて1ターンに合計4回一気に動ける計算になります。

これと先ほどお話したジョブ、アビリティを組み合わせることで、本当に色んなことができるようになります。最初は、とにかく手に入れたジョブを試してるだけで楽しいのですが、そのうち「あのジョブでこのアビリティを装備して、こっちのキャラはサポート役に徹して味方の攻撃力をあげておいて、次のターン一気にブレイブして攻撃」みたいなことを考えだすと、本当に面白くなっていきます。

また、アートワークが抜群で、街を歩くマップではまるでイメージイラストがそのまま背景になって動いているかのようなグラフィックが堪能できます。ある国にたどり着くと、巨大な風車が目に入ります。そして一緒に動く大きな歯車。巨大な風車と歯車の組み合わせはかっこいいなー、なんて思っていると、それが物語の背景としてしっかり絡んでくるのがまた痺れるんです。

誤解のないように言っておきたいんですが、昔RPGを遊んでいた人にオススメのゲームではありますが、決して古臭いものではありません。あの頃に戻ったようなゲームではなく、あの頃楽しかったあのRPGがそのまま進化したらどんな風に面白くなるのか、このタイトルにはその答えがあります。

さあ、いよいよ第2位と第1位です。

第2位 ニンテンドーランド

ニンテンドーランドの図

マリオチェイスとは逆に、追いかける側がWii U GamePadを持っているのがどうぶつの森キャンディーまつり。これもシンプルなゲームですがいままでにない面白さがあります

新ハード、Wii Uの同時発売タイトルとして任天堂から2012年12月8日にリリースされたニンテンドーランドが第2位です。ニンテンドーランドこそ、現時点でWii Uのポテンシャルを最も発揮しているソフトだと思います。ニンテンドーランドには12のアトラクションが収録されていて、1人プレイのものから、最大5人で遊べるものまで用意されていますが、やはり格別に面白いのは多人数プレイ。特に5人で遊ぶと最高です。

例えば、ピクミン アドベンチャーでは、Wii U GamePadを持った1人がオリマー役、タッチパネルを使ってピクミン達を操ることができます。そして残りのWiiリモコンを持った4人は、なんとピクミン役です。ピクミンというゲームは、ピクミンを誘導はしますが、ピクミンはプレイできません。Wii Uではそのピクミンになれるのです。オリマーに呼ばれれば強制的に集まって、壁が邪魔なら壊しますし、敵のチャッピーに投げられればへばりついてボコスカ殴ります。蜜を見つければチューチュー吸って、そのうち頭に花が咲いてパワーアップ。

オリマーの言うことをきかずに花の蜜ばっかり吸ってるピクミン、とにかく敵に突撃してやられちゃうピクミン、臆病で中々戦わないピクミン、このゲームのピクミンは従順とは限りません。みんなであーだこーだ言いながらあっちの壁を壊し、こっちの蜜を吸い、敵がキタと大騒ぎするのが本当に楽しいのです。

ピクミン アドベンチャーは協力プレイのゲームですが、対戦ものもあります。マリオチェイスはWii U GamePadを持つプレイヤーがマリオとなって、Wiiリモコンを持つ4人のキノピオから逃げる追いかけっこ。ただし、Wii U GamePadにだけマップが表示されて、全体の地図と誰がどこにいるかを把握できます。

人数の有利不利と、情報の有利不利が実にうまく作用して、絶妙のゲームバランスを生みます。マリオ側はマップをみながら、キノピオの裏をかくように行動しますし、キノピオはみんなで声をかけあってマリオをハメなければいけません。

ゲームが終わると、テレビにマップが表示されて、マリオがどう逃げたか、キノピオがどう追いかけたかがリプレイで表示されます。これを見ると「ああっ、黄色のキノピオ全然違うとこ行ってるよ~」とか「あの時惜しかったんだ―!」とか、また盛り上がるんです。

とても12のアトラクション全ては紹介できませんが、Wii U GamePadを上手く使ったゲームがたくさん入っていて、他のハードでは中々味わえないゲーム体験が楽しめるのです。

第1位 風ノ旅ビト

風の旅ビトの図

あまりに美しくて、言葉も出ず、まばたきもできず、ただただ画面を見つめてしまいます

いよいよ、2012年、ゲーム業界ニュースガイドの個人的に面白かったゲーム第1位です。それは、2012年3月15日にSCEからPlayStation3用タイトルとしてPlayStationStoreで配信された「風ノ旅ビト」です。ダウンロードのみの販売ということで、知らない人も多いかもしれませんが、このゲームは衝撃的でした。

実はこのゲーム業界ニュースでも1度ご紹介しているんですが、ガイドはこのゲームをクリアして、なんだか頭がボーッとした気分になって、「ああ、紹介しなきゃ、これを知らない人にすぐ紹介しなきゃ!」と思って記事を書いたことを覚えています。ライターとして紹介するべきだと考えるゲームと、自分の好きなゲームが完全に重なった例ですね。

風ノ旅ビトは、旅をするゲームです。もう少しゲームをプレイした時に感じるニュアンスに近づけるならば、旅のようなゲーム、と言った方がいいかもしれません。

ゲームをスタートすると、赤い布に包まれたプレイヤーキャラクターがチョコンと座っています。この人が誰なのか分かりません、男か女かもよく分かりません、言葉も話しません。目についた丘に向かって進むと、視界が開け山が見えます。山頂が光り輝いていて、なんとなくあそこへ行こうと思ったら、それが旅の始まりなのです。

そこで待っているのは、まばたきをするのも忘れるぐらい美しい世界を行く旅です。広い広い砂漠、不思議な赤い布に触れればプレイヤーは風に乗ってフワッと飛ぶように進みます。砂は時に黄金色に輝く大きな河となって流れ、夕日になってキラキラと輝けば、みたこともないような神々しい風景がそこにあります。その美しさには、ため息をつくばかりで、旅先で素晴らしい景色を観た時に、胸がスーッとするような、そんな力を持っています。

しばらくプレイすると、仲間に出会うことがあります。自分と同じような風貌。相手も、自分もしゃべりません。ボタンをおせば、言葉にならないような信号を出すことはできますが、ただそれだけです。それでも何か、こっちにこいと言ってる気がする、一緒に遊ぼうと誘っている気がする、お互い言葉を交わせないのに、何か心が通じ合った気がして、仲間になったような気がします。この仲間の正体がなんなのか、それはここでは伏せておきますが、それを知った時、また、不思議な気持ちになるのです。

風ノ旅ビトは、ゲームというものが表現であるということを思い出させてくれます。そして、表現の力というものを教えてくれます。1,200円で購入できて、たった2時間くらいでクリアできてしまいますが、その2時間は本当に大切な思い出になる。そんなゲームです。

ガイドが面白いと思った2012年のゲームベスト5、いかがだったでしょうか。これを書いていてつくづく感じましたが、面白いゲームというのはたくさんあるんです!

2012年もゲームは面白かった!

子どもの頃の図

子どもの頃からずっと、毎年毎年、面白いゲームはたくさんあるんです!(イラスト 橋本モチチ)

ガイドが実際にプレイして本当に本当に面白かったゲームを厳選して5本ご紹介しました。いかがだったでしょうか。読者のみなさんの気を少しでもひきたいと思って、ベスト5などと言っておりますが、どのゲームも遊んで損なし、素晴らしい作品ばかりですので、気になった方はぜひお試しください。ですが、冒頭で申し上げました通り、今回はガイドが個人的に面白いと思ったゲームばかりですので、向き不向きはございます。時間がない人にマインクラフトは向かないでしょうし、誰か一緒に遊ぶ人がいなければニンテンドーランドはオススメしません。そこら辺は、恐縮ですがご自分で判断いただければと思っております。

今回、記事を書いていて、1つ1つどのゲームも、紹介しているうちにもう1度遊びたくなるものばかりでした。ガイドは職業柄色んなゲームを遊ばなくてはいけないので、いくら素晴らしいと思ったゲームでも、中々全ての要素を遊びつくすまでやり込む、なんてわけにはいかなかったりします。ただ、そういう状態でやめて、あとで思い出して、またやりたいなあと思えるゲームって、本当に素晴らしい作品なんだと思います。

最近ゲームを遊んでいない人の中には「昔は遊んでたけど、ゲームって面白くなくなったよね」なんてことを言う人がいます。そんな方に、声を大にして言いたいことがあります。ありますよ、面白いゲームありますよ、いっぱいありますよ! 去年もありました、一昨年もありました、子供の頃ファミコンを買ってもらった時もありましたし、それから毎年毎年面白いゲームは出続けてます。そして、2012年も豊作でした!

面白いゲームはたくさんあるのに、知らないばっかりに面白く無いと言われてしまう。これはもちろんユーザーに問題があるのではありません。面白さを伝えきれていないゲーム業界も少なからず悪いのです。こんなに面白いゲームはあるのに、でもそれが伝えきれてないなんて、なんてもったいないことでしょう! 今年も面白いゲームがたくさんありました、来年もきっと楽しませてくれるでしょう。それをできるだけ多くの人に伝えるべく、また頑張りたいと思います。

それでは、よいお年を!

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田下広夢の記事にはできない。(ゲーム業界ニュースガイド個人運営サイト)

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