爆謄したシャープ(6753)は買いか?

シャープ(6753)が、12月4日米半導体大手クアルコムによる出資を発表しました。出資発表後、株価は終値で約80%上昇しました。また、12月18日の終値と75日移動平均線の乖離率が+78%にまで達しています。はたして、シャープの株価は今後どのように動くのか、システムトレード的な考え方から分析を行いました。

==============================================================
検証条件
検証対象:日経225採用銘柄

買いルール
・終値と移動平均(75日)の乖離率が70%以上となった翌日に、「成行」で買い

売りルール
【パターン1】一週間保有したら、翌日に「成行」で売り

【パターン2】1か月保有したら、翌日に「成行」で売り

【パターン3】3カ月保有したら、翌日に「成行」で売り

【パターン4】6カ月保有したら、翌日に「成行」で売り
==============================================================
今回は、日経平均採用銘柄を対象に、「終値と75日移動平均線の乖離率が+70%以上」した翌日に買付をした場合、保有期間によって、勝率や利益がどの程度期待できるのかを調べたいと考えました。「売りルール」は、「1週間」「1か月」「3カ月」「6カ月」の4パターンに分けて検証を行いました。保有期間を4パターンに分けることにより、どの程度の期間保有する場合に、一番利益が期待できるのかを調べたいと考えたからです。では、まずはじめに、4パターンの検証結果をまとめた表を見てみましょう。

システムトレードの達人

システムトレードの達人


上記の表を見てみると、保有期間が延びるにつれて、勝率は高くなり、1トレードあたりの平均損益も高くなっています。ではそれぞれの検証結果を見ていきましょう。

「一週間」の短期保有の成績が悪い理由には、株価が上昇トレンドに突入し始めた最初の時期に売却してしまうということがあげられるでしょう。また、急騰した銘柄は、その後売り圧力が強くなり急落することも多いため、急騰後下落途中に売却してしまうことも多いといえるでしょう。1トレードあたりの平均損益も0.64%と低いため、「1週間保有」する投資は有効な投資戦略とは言えないでしょう。

次に、「1か月保有」を見ると、「1週間」に比べて、成績は若干改善しましたが、「1週間保有」と同じく、リスクリターンのバランスを考慮すると成績は良くなく、有効な投資戦略とは言えないでしょう。

「3カ月保有」を見てみると、勝率は45.0%、平均損益は17.67%と短期間保有と比較して、成績は大きく上昇しています。これは、終値と75日移動平均の乖離率が70%以上を超え、上昇トレンドに突入した銘柄を、中長期で保有することで含み益を十分に取れたことによるものでしょう。急騰した銘柄は、一般的に短期でトレードされることが多い傾向にありますが、過去の検証では保有期間は長めにしたほうが、利益が得やすいということでしょう。

最後に、「6カ月」保有の場合の検証結果は、成績が一番良かったので、検証結果をより詳しく見ていきましょう。以下は、「6カ月保有」した場合の検証結果です。

■損益の推移
システムトレードの達人

システムトレードの達人



■トレード一覧
システムトレードの達人

システムトレードの達人


■検証結果
勝率: 45.10 %
勝ち数: 23 回
負け数: 28 回
引き分け数: 0 回

平均損益(円): 90,109 円  平均損益(率): 30.04 %
平均利益(円): 284,223 円  平均利益(率): 94.74 %
平均損失(円): -69,343 円  平均損失(率): -23.11 %

合計損益(円): 4,595,535 円  合計損益(率): 1,531.84 %
合計利益(円): 6,537,139 円  合計利益(率): 2,179.05 %
合計損失(円): -1,941,604 円  合計損失(率): -647.21 %

プロフィット・ファクター(総利益÷総損失): 3.367
平均保持日数: 181.78 日

以上が、「6カ月保有」した場合の検証結果です。勝率は45.1%、平均損益は30.04%です。平均損益は約30%となり、比較的大きな利益が期待できそうです。またトレードの一覧を見てみると、勝率が50%を下回っていることもあり、比較的負けトレード(赤で表示)が多いことが分かります。一方で勝ちトレード(青で表示)は、「ソフトバンク」の損益150.64%や、「いすゞ自動車」の90.48%など大きな利益を得たトレードが多く見られます。

トレード一覧から、今回のシャープのように「終値と75日移動平均の乖離率が70%以上」になった銘柄は、以下のような傾向があるといえるでしょう。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
(1)急騰後、失速して負けトレードが多い傾向にある(勝率45%)
(2)急騰後、失速せずに上昇した場合には、大きな利益が期待できる(平均利益+94.74%)
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

上記のような特徴があるといえるでしょう。今回のシャープは、「勝率は低いものの、一度上昇すれば大きな利益が期待できる」トレードになる可能性もあるといえるでしょう。

今回のシャープのように急騰した銘柄へ投資する際は、ご自身が許容できる「リスクリターン」を把握する必要があるでしょう。検証結果では、1トレードあたりの平均損益がとても大きく利益が期待できるトレードといえるでしょう。しかしながら、勝率が低いため、負けトレードの可能性が比較的高く、このような銘柄に投資する際は損切りの技術が不可欠です。また、急騰した銘柄は、急騰直後に急落することも多いため、株価が下がり始めた際には、精神的に苦しい展開になることも予想されます。このような特徴を把握したうえで、シャープ(6753)に投資する際には、「投資金額」や、「損切り幅」「利食い幅」を決められるといいのではないでしょうか。

ここで注意したいのは、今回の検証は、あくまでも過去のデータに基づいたシュミレーションであり、将来を保証するものではありません。ただ、株の売買を行いに際して、今回のように簡単に検証を行うことで、どの程度のリターンを期待でき、どの程度リスクがあるのか事前に把握することができます。みなさんも投資をする際には、一度検証してみてください。きっと投資に対して安心感が違うことでしょう。

【期間限定】私が今回の記事のように銘柄分析で活用している株式投資ソフトのフリー版を期間限定で【無料プレゼント】しています。こちらをクリックください

(このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社及び関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします。)