とある展示会で目にしてから、ずっと気になっていたペンが昨年の11月発売された。トンボ鉛筆の 「ZOOM L102」だ。トンボの ZOOM シリーズというと個人的にちょっとした思い出がある。新入社員になりたての頃にZOOMの水性ボールペンを買った。メタリックに輝く太軸のボディで、これでよくお客さんにパンフレットを送る時の送付状などを書いたものだ。 ZOOM シリーズは、当時(1990年代)から国内文具メーカーの中で他にない独自のデザイン性があり、それでいて新入社員の私でも手に入りやすいリーズナブルな価格帯でもあった。

ZOOM

私が新入社員の頃、使っていたトンボZOOMの水性ボールペン(実物)


今回の 「ZOOM L102」もフレッシャー向けとして発売されている。

トンボ鉛筆undefinedZOOM L102

トンボ鉛筆 「ZOOM L102」 2,000円+Tax



価格以上の作りこみ、デザイン

今回の 「ZOOM L102」は0.4mm という薄いアルミ管をボディに使い、19g という多機能ペンの中ではとりわけ軽量に仕上げているのが特徴。私はその軽さよりも、むしろペンの作りこみの方に注目した。

まず私の心とらえたのは、ノックボタンの根元の作りこみ。このフォルムがそそられる。たぶんここもアルミ製なのだろうが、アルミの「かたまり感」というものがひしひしと伝わってくる。まるでそれはアルミのかたまりをろくろで回しながら、外側を削って作ったかの様なシャープなフォルムをしている。

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ノックボタンの根元がまるでアルミの塊を削りだしたかのようなフォルムをしている
 

そのためだろうか、実際は0.4mm という薄いアルミ管ボディまでもがまるで塊から作られたように見えてくる。

そして、グリップまわりの作りこみもいい。グリップの部分だけ色が違っており、その繋ぎ目の加工精度が実に高い。特に、ペン先側の繋ぎ目に指先を滑らせてみると、確かに繋ぎ目があるのはわかるが、それでもその部分がとてもスムースになっているのが指先から伝わってくる。単にフラットであるというのとはちょっと違い、それぞれの繋ぎ目が滑らかに丸みを帯びるように研磨されているのを感じる。

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見た目にも触り心地的にもスムースなペン先のつなぎ目

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このペン先部分まで分解できるようになっている。




胸にさした時に映えるクリップ

クリップもボディと同じ、ちょっとサラサラとした質感で仕上げられている。このクリップから感じるのは力強さ。

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太くしっかりとした存在感のあるクリップ


角張るべきところはしっかりとエッジを効かせて、ポケットにさした時にも存在感を放つ。クリップの先端をつまみ上げると、かなりのクリップ力がある。ただ裏側のとめ具は球体になっているので、強力なクリップ力でポケットの布地を傷めない配慮がされている。

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角張ったクリップの中でとめ具だけは球体をしている



確実な操作性

黒、赤の0.7mm ボールペン、そして0.5mm のシャープペンはノックボタンの根元にそれぞれのマークがあり、それを上に向けてノックすると繰り出される、いわゆる「振り子式」。出したペン先を戻す時には、サイドにあるボタンを押す。このボタンの操作性がとてもしっかりしている。

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ちょっと触れたくらいでは反応しないペン先収納ボタン


このボタンは、ちょっと触ったぐらいでは反応しない。しっかりと親指を添えて押し込んでやらないといけない。これのなにがいいかというと、書いてる途中に不意にボタンを触れても、ペン先が引っ込んでしまうということがないことだ。

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ペンの後側が重くなりがちな多機能ペンにあって、重量バランスは中央

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握った時のバランスが心地よい
 



シャープペン好きにはうれしい

それから、これはとっても細かいところだが、シャープペンのペン先のつくりこみがこれまでのものと比べると変わっている。比較までにトンボの多機能ペン「ZOOM 414」と並べてルーペで見比べるとよくわかる。今回の「ZOOM L102」の方がペン先がやや長く、しかも先端に行くに従いだんだんと細くなっている。

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トンボZOOM414(右)との比較


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「ZOOM L102」のペン先の方が細長く、しかもだんだんと細くなっている


ペン先が細く長くなったことでボディラインからこのペン先に繋がるラインが美しく結ばれ、見た目のバランスがよくなっている。

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口金からペン先のラインが美しい


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消しゴムを使う時に、ノックボタンの根元の傾斜が助かる

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ただ、ペン先を収納してこのように消しゴムを繰り出した方がより消しやすい


というように細かなところまで「ZOOM L 102」を見てきた訳だが、こうした作りこみの良さが2,000円+Taxで手に入るというのはコストパフォーマンス的にもとても高いと思う。フレッシャーズの方々が多機能ペンデビューするのに相応しい一本であると思う。

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2,000円+Taxの多機能ペンの中では、作りこみ、デザイン性においてもよくできている


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トンボ鉛筆 ZOOM L 102
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