3月は株主優待の権利が確定する銘柄数が最も多い時期です。3月に近づけば近づくほど株主優待目的の売買が多くなる傾向にあります。株主優待の権利確定日の直前に、株を購入したせいで、権利落ち後に損をしてしましったという人もいるのではないでしょうか。今回は、早い段階で株主優待銘柄を買うことで、「値上がり益+株主優待品」が期待できる銘柄をご紹介したいと思います。

12月から3月の株式相場は上がりやすい傾向

株主優待銘柄をご紹介する前に、12月から3月までの株式市場の傾向をみてみましょう。12月から3月までの株式市場の傾向を知ることで、ご自身が株式を購入した際の相場の流れをシュミレーションすることができます。では、12月から3月まで期間の株式市場の動向について、過去の株価データから統計的に検証してみました。

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検証対象:全銘柄
検証期間:1990年3月~2012年11月1日

買い条件
・12月初旬に寄付きで買い

売り条件
・3月権利確定日前の寄付きで売り
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12月初旬に全銘柄を購入し、3月権利確定日前に売却した場合について検証を行います。仮に損益がプラスならば、12月から3月の株式市場は上がりやすい傾向といえるでしょう。もしも、上がりやすい傾向であったならば、株主優待銘柄を仕込むにはいい時期と言えるのではないでしょうか。

以上のルールで過去のデータを用いて検証した結果は、以下の通りです。

■検証結果

システムトレードの達人

出典:システムトレードの達人




勝率: 58.25 %
勝ち数: 32,000 回
負け数: 22,933 回
引き分け数: 475 回


平均損益(円): 21,229 円  平均損益(率): 7.08 %
平均利益(円): 73,548 円  平均利益(率): 24.52 %
平均損失(円): -51,336 円  平均損失(率): -17.11 %

合計損益(円): 1,176,235,195 円  合計損益(率): 392,079.79 %
合計利益(円): 2,353,524,307 円  合計利益(率): 784,513.00 %
合計損失(円): -1,177,289,112 円  合計損失(率): -392,433.21 %

プロフィット・ファクター(総利益÷総損失): 1.999
平均保持日数: 146.14 日

検証結果を見てみると、勝率は、58.2%、平均損益(率)は7.08%となっています。勝率も60%に近く、1トレードあたりの平均損益も7.08%であることから、12月から3月の期間は上がりやすい傾向があるといえるでしょう。

12月から3月が上がりやすい要因には、1月と3月の相場が上がりやすい月ということがあるでしょう。1月は、年明けで、その年一年の相場上昇を願い、買いが入りやすくなります。3月も配当や権利確定日に向けて株価が上昇しやすい傾向にあるでしょう。では、相場の追い風を受けて、12月から3月の株式市場で好調が予想される好優待銘柄を3銘柄ご紹介したいと思います。

自然派化粧品優待がもらえる、ハーバー研究所(4925)

・業務内容:
自然派化粧品や栄養補助食品の製造開発や販売を行う企業です。同社商品は、安全性を追求し、防腐剤を使わないなどの無添加主義が特色です。
・最低購入金額:269,000円
・権利確定日:9月末、3月末
・配当利回り:0.74%
・優待内容:株主優待券9,000円(税込)相当を進呈
同社製品の中から自由に選択できるのが魅力です。また、年2回の優待のため、実質年間18,000円(利回り6.69%)の株主優待を受けられます。

ハーバー研究所(4925)は、好優待銘柄といえるでしょう。

では、同社が、値上がり益を期待できるか検証してみましょう。同社株を12月初旬に購入し、3月権利落ち前で売却した検証結果は以下の通りです。

■検証結果■

システムトレードの達人

出典:システムトレードの達人



勝率: 100.00 %
勝ち数: 7 回
負け数: 0 回
引き分け数: 1 回

平均損益(円): 36,915 円  平均損益(率): 12.31 %
平均利益(円): 42,189 円  平均利益(率): 14.06 %
平均損失(円): 0 円  平均損失(率): 0 %

合計損益(円): 295,321 円  合計損益(率): 98.44 %
合計利益(円): 295,321 円  合計利益(率): 98.44 %
合計損失(円): 0 円  合計損失(率): 0.00 %

PF: 999.99
平均保持日数: 114.00 日

検証結果をみると、勝率は100%、平均損益は12.31%です。勝率は100%で、1トレードあたりの平均損益(率)もプラスのため、過去のデータではとてもよい成績を残しています。同社は、今期予想を最高益と予想していることからも、今回も12月以降上昇トレンドに突入する可能性が高いといえるのではないでしょうか。「値上がり益+好優待」銘柄として、ハーバー研究所に注目してみてはいかがでしょうか。

高級フランス料理が食べられる、ひらまつ(2764)

・業務内容
高級フランス料理店(夜客単価20,000円)や中価格帯レストラン(客単価6,000円から15,000円)を展開している企業。
・最低購入金額:84,000円
・権利確定日:9月末、3月末
・配当利回り:3.2%
・優待内容:
(1)自社経営レストランにおける飲食代金の割引
1株以上 飲食代金10%割引
5株以上 飲食代金20%割引
(2)株主様フェア
年に数回、株主のみを対象とした有償フェアの開催をしています。

飲食代金の割引は、対象期間中であれば何度でも有効なのが魅力的。また株主様フェアも、普段は値がはる料理を安く食べられる企画となっています。内容がとても充実しており、人数に限りがあるせいか、予約が満杯になるほど人気の優待となっています。

ひらまつ(2764)は、配当利回りも高く、優待もとても充実した内容といえるでしょう。

では、同社が、値上がり益を期待できるか検証してみましょう。同社株を12月初旬に購入し、3月権利落ち前で売却した検証結果は以下の通りです。

■検証結果■

システムトレードの達人

出典:システムトレードの達人



勝率: 88.89 %
勝ち数: 8 回
負け数: 1 回
引き分け数: 0 回

平均損益(円): 38,839 円  平均損益(率): 12.95 %
平均利益(円): 44,299 円  平均利益(率): 14.77 %
平均損失(円): -4,838 円  平均損失(率): -1.61 %

合計損益(円): 349,550 円  合計損益(率): 116.52 %
合計利益(円): 354,388 円  合計利益(率): 118.13 %
合計損失(円): -4,838 円  合計損失(率): -1.61 %

PF: 73.251
平均保持日数: 113.89 日

検証結果を見ると、勝率は、88.89%、平均損益は12.95%です。勝率も高く、1トレードあたりの平均損益がプラスのため、値上がりが期待できる銘柄といえるでしょう。今期決算は純利益が過去最高を予想しており、業績内容も好調となっています。株主優待銘柄として、早めに注目してみてはいかがでしょうか。

コンサートや舞台に招待される、アミューズ(4301)

・業務内容
サザンオールスターズ福山雅治などのアーティストを抱える芸能プロ大手です。
・最低購入金額:155,100円
・権利確定日:9月末、3月末
・配当利回り:1.93%
・優待内容:
(1)自社主催のコンサート・イベント・舞台・映画等へご招待(年間を通じて適宜)
(2)オリジナルグッズの進呈

同社主催のコンサートや映画の招待券がもらえるのが特徴。オリジナルグッズも同社所属アーティストのグッズがもらえます。また、株主総会では、株主限定イベントがあり、もしかしたら有名アーティストのライブが聞ける可能性があるのも魅力的です。

音楽、芸能好きの人にはたまらない好優待銘柄といえるのではないでしょうか。

では、同社が、値上がり益を期待できるか検証してみましょう。同社株を12月初旬に購入し、3月権利落ち前で売却した検証結果は以下の通りです。

■検証結果■

システムトレードの達人

出典:システムトレードの達人




勝率: 80.00 %
勝ち数: 8 回
負け数: 2 回
引き分け数: 1 回

平均損益(円): 33,157 円  平均損益(率): 11.05 %
平均利益(円): 57,108 円  平均利益(率): 19.04 %
平均損失(円): -46,070 円  平均損失(率): -15.36 %

合計損益(円): 364,724 円  合計損益(率): 121.58 %
合計利益(円): 456,864 円  合計利益(率): 152.29 %
合計損失(円): -92,140 円  合計損失(率): -30.71 %

PF: 4.958
平均保持日数: 114.27 日

検証結果を見てみると、勝率は80%、平均損益は11.05%です。勝率も高く、平均損益もプラスのため、過去の検証では値上がりが期待できる優待銘柄といえるでしょう。「値上がり益+好優待」銘柄として、アミューズ(4301)に注目してみてはいかがでしょうか。

好優待銘柄は、権利確定日に近づけば近づくほど株価は上昇していく傾向にあります。3月に入ってから、優待銘柄を注目して購入すると、高値掴みしてしまう可能性があり、リスクは高いといえるでしょう。早い時期のうちに、好優待銘柄に先回りすることで、「値上がり益」と「好優待」の両方をえられる可能性は高まるのではないでしょうか。今回ご紹介した銘柄以外にも、「値上がり益」と「好優待」が期待できる銘柄は数多く存在します。是非今のうちに先回りして、「好優待銘柄」に注目してみてはいかかでしょうか。

ここで注意したいのは、今回の検証は、あくまでも過去のデータに基づいたシュミレーションであり、将来を保証するものではありません。ただ、株の売買を行う際に、今回のように簡単に検証を行うことで、どの程度のリターンを期待でき、どの程度リスクがあるのか事前に把握することができます。みなさんも投資をする際には、一度検証してみてください。きっと投資に対して安心感が違うことでしょう。

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(このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社及び関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします。)