クラシック音楽好きになれるおすすめ名曲の名盤 ベスト5

クラシック入門におすすめの名曲名盤 ベスト5を紹介

クラシック入門におすすめの名曲名盤 ベスト5を紹介

「クラシック音楽を楽しみたい!」と思うものの、いざ聴いたら退屈で眠かった……というのはよく聞く話。詳しく尋ねると、選曲、そして演奏もベストではないものをセレクトしてしまっている場合がほとんど。クラシックを好きになるには、名曲を名演奏で聴くのが一番です。ということで珠玉の名盤5つをご紹介します!
   

5位:ストラヴィンスキー『春の祭典』

ブーレーズ

バーバリズム(原始主義)の曲をブーレーズによる明晰な演奏で (C)Harald Hoffmann / DG

まずは聴いて眠らない眠れない(?)、20世紀音楽史上最大のスキャンダルと言われるこの曲を。原始的な粗暴なリズムに、大編成のオーケストラによる咆哮で、初演の際は観客が大ブーイングして大混乱になったとか……。確かに今聴いても刺激的な音楽ですが、ロック・ミュージックに通じる現代性があり、さらにクラシックらしいスケールの大きさが味わえるため、この曲がきっかけでクラシック好きになった、という人は多いです。
 
ブーレーズ

指揮:ピエール・ブーレーズ オーケストラ:クリーヴランド管弦楽団

ともすれば、ただただメチャクチャな演奏になりがちなこの曲を、初めて説得力あるカタチで提示したのが、現代最高の作曲家であり指揮者のピエール・ブーレーズ。ダイナミズムを持ちつつ、明晰な分析で曲を構成。高次元でまとめた圧巻の秀演です。

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4位:チャイコフスキー:『ヴァイオリン協奏曲』

諏訪内晶子

今も世界の第一線で活躍する諏訪内晶子 (C)Kiyotaka Saito

諏訪内

ヴァイオリン:諏訪内晶子 指揮:ドミトリー・キタエンコ オーケストラ:モスクワ・フィルハーモニック管弦楽団

クラシック音楽界最大のメロディーメイカーといえば『白鳥の湖』や『花のワルツ』で知られるチャイコフスキー。ロシアの作曲家らしい、憂いを帯びたロマンティックな旋律は日本人の心を魅了してやみません。ヴァイオリンをソリストに迎えオーケストラと共演するヴァイオリン協奏曲も、メロディアスで美しい旋律と、超絶技巧が聴ける名曲です。
 
諏訪内晶子

後にスタジオ録音したこちらのアルバムもある

イチオシするのが、諏訪内晶子さんが日本人初・史上最年少(!)でチャイコフスキー国際コンクールに優勝した際の歴史的ライヴ録音(上のアルバム)。一曲入魂の考えに考え抜かれた弓さばきは見事の一言。当時弱冠18歳とのことで勢い余る場面もありますが、それもまたリアルで感動を呼ぶ熱演です。

■チャイコフスキー国際コンクール盤
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■スタジオ録音盤
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3位:モーツァルト:『ディベルティメント K.136』

コープマン

モーツァルトの曲は古楽器(作曲当時に近い楽器)で演奏するのが新スタンダード。トン・コープマン率いる「アムステルダム・バロック管弦楽団」も古楽オーケストラ

“神童”モーツァルトと言えば、胎教に良いなどしばしば話題にもなる、明るく美しく良いクラシック音楽の代表。ディベルティメントは「喜遊曲」と訳され、貴族の食事のBGMなどのために作られた、堅苦しさの全くない気持ちの良いジャンルで、モーツァルトのK.136は弦楽器のみのシンプルさと疾走感ある作曲が人気の曲です。
 
トン

指揮:トン・コープマン オーケストラ:アムステルダム・バロック管弦楽団

オススメは、モーツァルトを得意とする指揮者トン・コープマンによるもの。ノンヴィブラート奏法(ヴィブラートをしない奏法)で音に余計な力をかけず、ふわっと野を渡る風のような清々しい音楽を聴かせてくれます。愉悦に満ちた極上の一時をどうぞ。

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2位:J.S.バッハ:『ゴルトベルク変奏曲』

グレン・グールド

ゴルトベルク変奏曲でデビューした孤高の天才グレン・グールドは奇しくも生前最後に発表した録音もゴルトベルク変奏曲。そちらも名演

クラシックと言えば、やはりピアノ。“音楽の父”バッハからオススメするのが、この曲。バッハの弟子ゴルトベルクさんが、不眠症になった伯爵がやむなく起きている間にせめて素敵な音楽を聴けるように……と弾いたとか。凛とした第1曲目をその後30個のバリエーションで次々に演奏していく、変奏曲スタイルです。
 
ピアノ:グレン・グールド

ピアノ:グレン・グールド

この曲を卓越した技術で完璧に弾きこなした演奏が1955年録音のグレン・グールドによるデビュー作。それまで誰も聴いたことのなかった流麗な演奏は驚きをもって迎えられ、なんと全米ヒットチャートの1位になったクラシック史上最高のヒット作です。複数のメロディーが同時に進行する対位法をたった2本の手でどうして?というほど明確に弾き分けた驚異の演奏です。

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1位:ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲『四季』

ビオンディ

『四季』はヴァイオリンのソロが聴きもの。ファビオ・ビオンディはバロック・ヴァイオリンの名手として知られる

さて栄えある1位は、華やかな「春」がテレビCMなどでお馴染みのこの有名曲を! 穏やかな曲と思われていますが、実はとても斬新な曲。というのも、楽譜に沿ってソネット(詩)が添えられ、音楽で四季を具体的に表現しようとした野心作だから。
 
ビオンディ

指揮&ソロヴァイオリン:ファビオ・ビオンディ オーケストラ:エウローパ・ガランテ

オススメするのが、この曲の真価を世に知らしめた、古楽ヴァイオリニストであるファビオ・ビオンディによる演奏。それまでの平坦に演奏されてきた慣習に囚われず、楽譜を真摯に読み込み描写を極めた演奏は、キレのある生き生きとした表情で、クラシック界に多大な衝撃と影響を与えました。特に「夏の嵐」や「寒い冬」の表現といったら! 以降こうした解釈が標準になる記念碑的演奏であり、かつ未だ超えるものが出ない、色褪せない名演です。

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以上、名曲かつ名演の5つをご紹介させていただきました。ぜひここからクラシック音楽の豊かな扉を開いてみてください。

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