リストラ面談の進め方

気持ちによりそう

リストラされる人の気持ちに寄り添いたい

リストラを実施する場合、会社が決めた方針(たとえば「本社勤務の40歳代以上」といった基準など)に従い、該当する従業員全員に面談を行います。指名解雇ではありませんので、あくまでも会社が用意した特別な制度への自由意思での応募を促す、というアプローチを採ります。

会社が用意した特別な制度とは、たとえば「特別転進制度」といった名称で、一定期間内に退職を申し出た場合には退職金の上乗せを行うといったものです。

特別転進制度への応募は強制ではありませんので、「辞めろ」とか「さっさと応募しろ」といった言葉で退職を迫ることはご法度です。応募をしぶる従業員に対しても「残念だけど、君にやってもらう仕事は無くなった」「これまでのように、この職場で業務を続けてもらうことは難しい」といった言い方で理解を得るように説得します。

理解を得られない場合は、他の選択肢を検討することもありますが、通常は理解を得られるまで面談を続けることが多いようです。このあたりがリストラ面談の厳しいところです。

リストラ面談とリストラ対象者のケア

リストラ面談では、リストラ対象者の部下に対して、いきなり「特別転進制度に応募してはどうですか」と切り出すのではなく、会社の経営状況やこれまでの経緯を上司の口から説明し、本人のこれまでの貢献をねぎらい、上司としても非常に残念だという気持ちを伝えることが大切です。カウンセリングと同じで、部下に寄り添うというスタンスを採らないと部下は心を開いてはくれません。

実際、上司にとって部下を辞めさせることはつらいことですので、自分の気持ちに正直になって「残念だ」という気持ちを示せばいいでしょう。ただし部下の気持ちに寄り添い過ぎて、「俺が何とかしてやる」「何とか残れるように上と話をしてみる」といった発言をしてしまわないように、自分をコントロールすることは忘れてはなりません。

リストラ面談で一番辛いのは、リストラ対象者である部下ですので、できるだけ本人の言い分に耳を傾けてあげることが必要で、特に家族の問題などを抱えている場合は、できるだけ配慮してあげることが望まれます。

そういう点では、リストラ面談を職場の上司に任せるのではなく、人事担当者が同席することが原則となります。

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