文房具好きの愛読書「趣味の文具箱」。その編集部が文具好き、とりわけ万年筆好きが喜ぶ上質なノート&手帳を作り出した。

SORA

高級ノート、手帳 「SORA(ソラ)」。
手帳:ハードカバー 各3,780円。ソフトカバー各2,625円。
ノート:ハードカバー 各3,045円。ソフトカバー各2,205円。
サイズは全てA5。
 


存在感のある紙

「 SORA (ソラ)」と名付けられた今回のシリーズ。最大の特徴は、中の紙に「バンクペーパー」が使われているところ。「バンクペーパー」とは、その名のとおり、もともとは銀行の帳簿などのために作られた専門用紙。銀行は仕事柄、大変重要な情報を書き記すことが多く、そのため高い保存性や何度めくっても耐えられる丈夫な紙が求められてきた。そうしたニーズで作られたのが「バンクペーパー」だ。

「SORA」の表紙を開き中の紙を一枚、親指と人差し指の間に挟み、その感触を味わってみる。すると、すぐにこれはいつも使ってる紙とは違うぞ、ということが「一目」ならぬ「ひと触り」でわかる。厚み、そしてハリというものが一枚の紙だけでも十分に伝わってくる。

SORA

厚み、そしてコシのある紙、「バンクペーパー」


今度は、手のひらを紙の表面にあてて滑らせてみた。基本的には滑らかさがある。しかしながら、滑らかと言ってもいわゆるツルツルといったものとはちょっと違う。滑らかさの中にも何か主張してくるものがある。目ではなかなか確認できない紙の繊維というものが指先から伝わってくるようだ。この微妙な質感は万年筆で書いた時にも味わえる。

SORA

滑らかさの中にも、存在感のある紙質

SORA

「THREE DIAMONDS(三菱)」の透かしが入っている


ペリカン M 800の太字( B )で書いてみると、太字ならではの滑らかさはあるものの「書き応え」みたいな感触が手の中にしっかりと残る。質感、書き心地ともに存在感のある紙だ。

SORA

さすがバンクペーパー、万年筆との相性は抜群。
ただし、罫線は水性インクではないようで、罫線の部分だけは万年筆のインクがはじかれてしまう。
 




選ぶのが楽しいラインナップ

今回の「SORA」シリーズでは、ハードカバー、ソフトカバーそして表紙のカラー、さらには紙面構成で10種類ものラインナップが用意されている。ハードカバーは、まさに本のようにガッシリとした作りこみ。きつめにとめられたゴムバンドが付いている。表紙の色とゴムの色を変えているのがクラシカルな中にもモダンさがあっていい。

SORA

布張りのハードカバータイプ。
188ページの割にノートの仕上がりとしては厚い。これもバンクペーパーならではだ。

 

ソフトカバーの方は、まるで画用紙のような凹凸感のある紙が使われている。角は丸く仕上げられており、優しい雰囲気がある。

SORA

表情豊かなソフトカバータイプ

SORA

角を丸く仕上げ、表紙には画用紙のような凹凸がある


ノートの紙面は7mm横罫線、5mm方眼、無地の三種類。横罫線と方眼には冒頭にインデックスページがあり、続く本文ページには1ページずつ全てにページ番号が印刷されている。188ページあり、インデックスと本文ページがしっかりと対応している。各ページ番号は本のように紙面の下側にある。ノートによくあるタイトル欄もページと同様下側に付いている。パラパラとめくる時、ページとタイトルが一緒に見えてくるので、これはなかなか便利。

SORA

ノートの紙面は、7mm罫線、5mm方眼、そして無地の3種類。
無地タイプだけはインデックスならびにページ番号もなく、ただただ真っ白

SORA

横罫線、方眼ノートだけには、巻頭にインデックスページ

 



個性的だが使いやすい手帳

手帳の紙面は、見開き一週間スタイルのバーチカルとレフト式の2種類。それぞれに共通するのはタップリとしたメモ欄が用意されているところ。見開き2ページの中で約1/3はメモ欄になっている。一週間分のタスクを書き込むのにちょうどよい。

SORA

見開き一週間のウィークリーバーチカル

SORA

縦に日にちが並ぶレフト式(見開き一週間)


そもそも A5というサイズなので、ゆったりと使うことができる。せっかくのバンクペーパーということで、この手帳も万年筆を手にして書き込んでいきたい。そうしたことが想定されたややゆったりとしたレイアウトになっている。

また、カレンダーページも個性的。見開き2ページを全て使って2ヶ月分のカレンダーがある。カレンダーを見る時というのは、予定を俯瞰したい時が多い。この2ヶ月カレンダーは、まさにそうした時に最適。

SORA

2ヶ月が見渡せる便利なカレンダー。美しいフォントを使っている。


特に月末に翌月の予定も一度にチェックできるので便利だ。きっと常に忙しい「趣味の文具箱」編集部の人達が自分たちのために便利なものをということで、この2ヶ月カレンダーを採用したのではと、個人的には睨んでいる。

SORA

巻末にはカラー印刷の地図、そして各種路線図もある。 A 5サイズと大きいので、最近小さい文字が読みづらくなってきた私のような年配者にはうれしい。


たくさんのラインナップがある中で、私が一冊だけ選ぶとしたらソフトカバーの5mm 方眼。表紙が柔らかく、めくりやすい。ソフトカバーの方がハードカバーに比べ、いくぶん見開き性がいいようにも感じた。何に使うかはまだ決めていないが、インデックスとページ番号があるので、何か情報をまとめる「自分辞書」みたいなものがつくれたら楽しそうだ。

SORA

私が個人的に注目したソフトカバーのノートタイプ


【関連リンク】
・エイ出版社 SORA公式サイト



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