スペイン/スペインの観光・世界遺産

マヨルカ島の観光!おすすめビーチや名所、気候・服装

スペイン王室一家が夏のバカンスを過ごすことでも有名な、スペインの東に浮かぶマヨルカ島。ビーチリゾートだけでなく文化的な見所も多い島です。ここではそんなマヨルカ島の魅力をたっぷりと紹介します。行き方や気候・服装、おすすめビーチなどもまとめました。

秦 真紀子

執筆者:秦 真紀子

スペインガイド

スペイン王室一家に会えるかも?! 憧れのリゾート、マヨルカ島

マヨルカ

スペインの東にあるバレアス諸島で最も大きい島

マヨルカ島は、スペイン、ポルトガルがあるイベリア半島の東に浮かぶ、バレアス諸島最大の島。面積は3460平方キロメートルと奈良県より少し小さいくらいの大きさです。

同じバレアス諸島のイビサ島は、ヒッピー文化やクラブパーティーなどのイメージがあるのに対して、マヨルカ島はスペイン王室一家が毎年夏を過ごすことでも有名な落ち着いたリゾート地。リタイヤしたドイツ人が多く住むこともあり、英語が通じるところが多く、どこかスペイン離れしたインターナショナルな雰囲気も持ち合わせています。

島ですので、6~9月は海水浴客で賑わいますが、ビーチの他にも文化的な見所もいっぱいで、年中観光客が絶えない地です。満喫するには最低2泊は必要でしょう。夏場のホテルは混むので、予約は早めにしてください。今回はそんなマヨルカ島の魅力に迫ってみましょう。

<目次>

マヨルカ島のベストシーズン、気候と服装

地中海性気候のマヨルカ島は年間を通して比較的暖かいですが、四季があり、常夏ではありません。最も寒い1月の平均気温は最低5度、最高14度。寒さは厳しくないものの、トラモンターナという強い風が吹くこともあるのでコートは必要です。

3月には最高気温は18度、5月は24度まで上がります。海で泳ぐなら28度以上に上がる6月~9月です。

雨は少ないものの、年間降雨量の半分は秋に、その他は春、冬に少し。春、秋に天候が不安定になるのは日本と似ていますね。

ビーチリゾートのベストシーズンは6~9月、その他は春がおすすめです。春に訪れる場合でも、天候はまだ不安定で寒暖を繰り返すので薄手のコートや上着は持って行きたいところです。

マヨルカ島は、リゾート地とはいえ比較的大きな島で住人も多いため、オフシーズンには人気もなく閑散としているということはないです。ナイトライフには向きませんが、夏以外に訪問しても楽しめます。

おすすめビーチとベストシーズン

海水浴を楽しみたい方におすすめのシーズンは6月。十分夏真っ盛りでもまだ観光客が多くないので、素敵なビーチに来たもののタオルを敷く場所がないくらい人でいっぱい……ということはありません。

スペイン人に人気のビーチは、自然にできた小さな湾になっており波がなくて子供連れにも人気のカロ・デ・モロ(Caló de Moro)、きめの細かい砂浜で地元の住人に人気のポルタレス・ベルス(Portals Vells)など。たくさんのビーチがあるので、宿泊先のレセプションなどで近くのビーチを聞いてみるといいと思います。

パルマ・デ・マヨルカのシンボル、カテドラル

カテドラル

地中海を見下ろすように佇むカテドラルは、パルマ・デ・マヨルカの街のシンボル

マヨルカ島の首都パルマ・デ・マヨルカの街に海を見下ろすように聳える、島のシンボルとも言える建築物がサンタ・マリアカテドラル。アラゴン国のカテドラルを意味するラ・セウとも呼ばれます。1229年にアラゴン国王のジャウメ一世の指示で建築が始まり、1601年にようやく完成した大作です。このカテドラルの見所は、バラ窓と呼ばれるステンドグラスを使った円形の窓。ゴシックの目と呼ばれ、直径13.8メートルとヨーロッパゴシック様式の建築物の中でも最大の大きさを誇ります。この色彩豊かなゴシックの目に外からの自然光が注がれる模様は圧巻。是非見ておきたい建築物です。

■Catedral de Santa Maria de Mallorca (マヨルカ・サンタ・マリアカテドラル)
住所:Plaza Almoina s/n Palma de Maoolorca
TEL:(34)97 172 3130
開館時間:4月1日~5月31日、10月10:00~17:15、6月1日~9月30~18:15、11月1日~3月31日~15:15 土曜~14:15
閉館日:12月6・8・25・26・31日、1月1・6・20日、3月29・30日、8月15日、11月1日(2018年)
入館料:7ユーロ

アトリエが美術館に。ミロ美術館

ミロ

ミロの奥さんとお母さんがマヨルカ島出身だったとからゆかりがある

スペインが誇る偉大な画家ジョアン・ミロが晩年を過ごしたのがこのマヨルカ島。1956~1986年に亡くなるまで作品を制作したアトリエがあり、後にそれを増築した美術館もマヨルカ島の文化的な名所の1つです。

ミロの絵画、彫刻、スケッチ、グラフィックなどの作品約2500点が展示されています。作品の大半は1960、70年代のもの。その他、海外を拠点に活躍するインターナショナルな若手アーティストの作品も期間限定で展示しています。

Miró Mallorca Fundació(ミロ美術館)
住所:C.de Saridakis 29 Palma de Mallorca
TEL:(34)97 170 1420
開館時間:9月16日~5月15日10:00~18:00、5月16日~9月15日10:00~19:00日曜、祝日~15:00
閉館日:月曜 12月25日、1月1日
入館料:7.5ユーロ(土曜15?00~18?00、第一日曜10?00~15?00、5月1・18日、6月24日、12月19日は無料)

ショパンとサンドラが宿泊した修道院

修道院

海のイメージが強いマヨルカ島だが、修道院は山の自然に囲まれている

パルマ・デ・マヨルカから、バスで約30分のところにバルデモサという小さな村があります。その村にあるレアル・カルトゥハ・デ・バルデモサは、国王ジャウメ二世が息子サンスのために14世紀に建てた宮殿。後にこの宮殿の敷地内にゴシック様式の教会に増築し、さらに1717年にバロック様式の修道院に再建築されたという歴史ある建築物です。ここは、病気療養のために音楽家のフレデリック・ショパン、恋人のジョルジュ・サンドラとその息子が1838年の冬を過ごした場所として知られています。

現在、宮殿の一部は宿泊施設ですが、大部分は見学可能。教会内部だけでなく、ショパンとサンドラゆかりの家具などで飾られた、彼らが宿泊していたという部屋も見られます。また、修道院の一部は美術館にもなっており、ミロやピカソ、アントニオ・タピエスなどの作品も展示。

Real Cartuja de Valldemossa(バルデモサ・カルジオ協会修道院)
住所:Plaza Cartuja Valldemossa
TEL:(34)97 161 2106
開館時間:9:30~(12、1月~15:40、 2月~17:40 3、10月~18:15 4~9月~19:15)4~10月の日曜 10:00~13:00
閉館日:11~4月第1週目までの日曜、12月10日~1月9日
入館料:9ユーロ
アクセス:パルマ駅バス停留所からポルト・デ・ソイェール行きのバスで約30分

マヨルカ島への行き方

船

時間を優先するか価格を優先するかで移動手段は異なる

マヨルカ島へはマドリードから飛行機(所要1時間半、往復約100ユーロ)、バルセロナからも飛行機(1時間)かフェリー(7時間約80ユーロ)で行くことができます。

他のヨーロッパの都市から直接飛行機でマヨルカ島に入ることも可能。ドイツからルフトハンザ航空でマヨルカ行きは550~700ユーロくらい、片道約2時間です。そもそも日本から直行便のないスペインですので、直行便のある国と組み合わせての旅行もおすすめです。

【おすすめ記事】
イビサ/スペイン

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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