がんによる死亡数は35万人

がんで亡くなる人は昔から多い

がんで亡くなる人は昔から多い

がんにかかる確率を、まずは死亡数の統計で確認してみます。厚生労働省の『平成23年人口動態統計(確定数)の概況』では、平成23年に死亡した日本人125万3066人の死因を確認することができます。死因別ではがん(悪性新生物は)が35万7305人で最も多く、死亡総数に占める割合は28.5%にもなります。男女別では、男性の32.5%に対し女性は24.2%と、男女間で8%ほど差があります。ちなみに死因別の2位は心疾患(15.6%)、3位は肺炎(10.0%)、4位は脳血管疾患(9.9%)となっています。

死因別ではがんは断トツであり、がんになるリスクを死亡数で推測すると、かなり高い確率であることがわかります。

がんの患者数は14万人

近年は早期発見、早期治療により治るがんも増えてきています。先程の死亡数の統計では治った人は数から漏れてしまう為、治療している段階の患者数の統計でも確認してみましょう。

厚生労働省の『平成20年患者調査の概況』では、傷病ごとの入院患者数と外来患者数を確認することができます。がん(悪性新生物)の推定入院患者数は14万1400人(平成20年10月の3日間の調査日に病院等で受療した患者の推計数)で、患者総数139万2400人の約1割を占めていますが、患者数としては、脳血管疾患(19万9400人)や統合失調症・統合失調症型障害及び妄想性障害(18万7400人)の方が多くなっています。がんの推定外来患者数は15万6400人で入院患者よりも多く、合計では約30万人もの人が、調査日にがん患者として入院や外来(通院)をしています。

また、患者調査の概況では、調査日の推定入院患者数と外来患者数以外に、継続的に受療しているであろう調査日以外の再来外来患者数も含めて推計した総患者数も載せています。それによると、がんの総患者数は151万8000人であり、高血圧性疾患(796万7000人)、歯及び歯の支持組織の疾患(600万2000人)、糖尿病(237万1000人)の次に多くなっています。

がんになるリスクを患者数から推測すると、死亡数でみるよりも更に高いことがわかります。がん保険のパンフレットを開くと、「一生涯のうちにがんにかかる割合は2人に1人」のような言葉が載っていることもありますが、そのくらいのリスクがあることを覚悟しておくべきなのかもしれません。

※総患者数=入院患者数+初診外来患者数+再来外来患者数×平均診療間隔×調整係数(6/7)

>>次のページでは、がんの治療費用がどのくらいかかるものなのかを確認してみましょう。