どこかの国の歴史のノンフィクションのような作品

元々はライトノベルとして出版されましたが、後に文庫から体裁をかえて出版されました。
それほどの世界観と文章力です。

古代中国によく似た風俗と生活基盤を持つ、十二の国がある世界。
中心になっているのは現代日本からその世界に流された女子高生が、王様になる物語。
ざっくり書くとファンタジーバリバリに見えますが、政治の仕組みや世界の成り立ちが事細かに淡々と語られます。
むしろどこかの国の歴史のノンフィクションを読んでいるような雰囲気。
ファンタジーっぽくないファンタジーというと分かりにくいですが、そうとしか言いようのない作品です。

これから読むのであれば、本編と言われる下記の3冊をおすすめします。
  • 『月の影 影の海』
  • 『風の万里 黎明の空』
  • 『黄昏の岸 暁の天』

個人的にはある話の両面を描いている下記の2冊もオススメ。
  • 『魔性の子』
  • 『風の海 迷宮の岸』

『魔性の子』、『風の海 迷宮の岸』、『黄昏の岸 暁の天』と続けて読むと、事情が一気にわかります。
シリーズではこの『魔性の子』だけ、ホラーという扱いで新潮社から出版されました。
その後出版された『風の海 迷宮の岸』、『黄昏の岸 暁の天』と完全につながっているので、恐らく最初から全てつながった話として考えられたのだろうと想像がつきます。
小野さんの構成力に驚くばかりです。

今年から出版社を新潮社に移して、ライトノベル時代からのお付き合いである山田章博さんの描き下ろし付きの新装版で発行されているので、そちらを読むほうがいいかもしれません。

一冊読むと次から次へと一気読みしたくなる作品なので、寝不足覚悟でお読みください。

■十二国記シリーズ
著者:小野不由美
出版社:講談社、新潮社
ジャンル:ファンタジー
購入可能場所:全国の書店やウェブショップ

※データは記事公開時点のものです。

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