身近なアイテムに好みのものが増える楽しみ

文房具や革小物、装身具などに注目が集まっているせいか、ここ最近登場するアイテムには、とても良いモノが増えていると感じます。作る側の意識も、使う側の意識も、大きく転換したような感じで、機能だけ、デザインだけといった製品が減り、デザインは機能に奉仕し、機能は新しいデザインを生み出す、といった良い循環の製品が数多く登場しているように思います。

ただ、そのような「良い製品」は、従来のタイプの製品に比べて、デザインと機能が自然に融合しているせいか、見た目やスペックだけでは、その良さが分かりにくい場合が多々あります。使っていて、しみじみと良いと思える製品ほど、見た目のインパクトや話題になる突出した機能がないというのは、昔からよくある事ですが、最近は、全体のレベルが上がっている事もあり、さらに分かりにくくなっている気がします。つまり、当然ですが使ってみないと良さが分かりませんね。

という事で、このところ使っていて面白かったもの、良さを感じたものを4点、ご紹介。どれも、それほど派手なモノではありませんが、普段使いのアイテムに気に入っているものが増えるのは楽しい事で、そういうアイテムに出会う事が、モノ好きの醍醐味。それぞれが買いやすい価格なので、気になるものがあれば、是非、手に取ってみてください。

LED「Key wear」

キークリップ01

LED「Key wear」2625円

キーホルダーやキーケースというジャンルは、定番がない分野で、それだけに色々使ってみる楽しみもありますが、ガイド納富が、rethinkの「Clipon」に続いて、ようやく見つけたのが、この「Key wear」です。一言で言えば、ポケットやカバンに引っ掛けられるため、出し入れがスムーズで、しかも服やカバンのデザインを邪魔しないシンプルなキークリップ、といった所でしょうか。

アルマイト仕上げのマットな黒がやたらとカッコ良くて、その塗装が上手く出来過ぎていて、一見、プラスチック製に見えてしまうほどの丁寧な仕事も魅力です。これ、中国の工場で作られているのですが、このクオリティは中国製のイメージを大きく覆してくれます。
キークリップ02

鍵を邪魔にならずに収納して、素早く出し入れできるキークリップは、ありそうでなかったもの。ギフトにも是非

そして、スリムなデザインなので装着する場所を選ばない上に、軽いので、ポケットに挿していても服の形が崩れません。ガイド納富は、主にカバンのポケットの端に差し込んで使っているのですが、これもまた邪魔になりません。サイズはしっかりあるから、カバンの中で見失う事なく、手を突っ込んで、サッと引き抜く事も可能。

デザイン自体が主張する事はないのに、単体で見ると、まるで一枚のプレートのようなルックスもカッコ良いですね。クリップ部分が二重になっていて、スムーズな着脱ができるのに、抜け落ちにくくなっているのですが、そのクリップの構造自体がデザインになっているのも、ガジェット好きの心をくすぐります。そのあたりが、使っていて楽しくなる要因です。LEDでは、このクリップ部分の構造を使ったiPhoneケースなども作っているので、別の機会に紹介できればと思っています。


次のページでは鉛筆で使うアレの紹介です。

東京小猫商会「エクステリバー」

エクステリバー01

東京小猫商会「エクステリバー」900円(鉛筆は別売)

鉛筆用の補助軸です。ただ、そのデザインと仕上げが、とても凝っていて、その凝った意匠がそのまま滑り止めにもなっていて使いやすさにも貢献しているという補助軸です。

東京小猫商会は、文房具店から占い師まで、幅広いジャンルの方々が集まって、商品展開やイベントを行うユニットですが、そのオリジナル商品のひとつとして開発されたのがこちら。手前味噌で恐縮ですが、ガイド納富もそのメンバーで、真鍮の軸に独自の加工を重ねて、まるでアンティークのような肌触りに仕上げた軸は、デザインが良いとか悪いとか、そういう次元を越えて、「カッコいい」モノになっていると思います。使い込んだ真鍮の味わいが、いきなり手に入るようなものですから。
エクステリバー02

メタモジのタッチペン「Su-Pen」のペン先を装着。快適なタッチペンになった

しかも、ひとつひとつ手作業で仕上げられているため、輝きに個体差があるのも魅力です。少し黒ずんだ鈍い輝きのものから、使い込まれたような深く沈み込むような色のものまで、ちょっとした差が、とても大きな表情の変化に繋がっています。補助軸として見ても、全体が真鍮製で、ほぼ真直ぐな形で、太い鉛筆を持っているような感触がガイド納富好み。鉛筆の軸の細さでは、あまり長い時間持ち続けられないガイド納富としては、この太さと、尻軸を回して鉛筆を固定するためグリップ部分に境目がない構造が、とても持ちやすいのです。

鉛筆だけでなく、木製軸の短いノック式ボールペンとか、タッチペンのペン先などを装着して使うなど、日常的に使いたいと思わせる補助軸。ガイド納富は、メタモジの「Su Pen」というタッチペンのペン先を付けて、iPad用のタッチペンとして愛用しています。全体が真鍮製なので、軸のどこを持っても使えるし、長さが指の延長としてのタッチペンの利用方法にピッタリです。


続いては一風変わった手帳を紹介します。

Logu「Logu」

レコードノート01

Logu「Logu」3360円。レーベルや背面のデザインは選ぶ事ができる

Loguは、アナログレコードを再利用したグッズを販売するブランド、その第一弾が、アナログレコードを使ったシステム手帳「Logu」です。表紙やリフター、栞が全て、もう聴けなくなったアナログレコードを使って作られています。システム手帳は、固い表紙が使いやすいので、このアイディアはとても秀逸。中央に、ドカンとレーベルが来るのも嬉しいデザインです。

レーベルに関しては、レコードのものをそのまま使うと、色々権利関係が難しいという事で、オリジナルが使われていますが、そのデザインも、アナログレコードへの愛が感じられるもので、違和感なく使えます。レコードをカットした後の、小口の磨きや角の処理が丁寧で、手触りも良く、カバンの中で他のものに引っ掛かることもありません。また、付属のゴムバンドも気が利いています。
レコードノート02

開くと、中は6穴のシステム手帳用バインダーになっている。リフターと栞もレコード盤で作られているのが泣ける

ノートとしての使い勝手が良さは、中のリフィルのサイズと、表紙のレコードのサイズの絶妙なバランスからもきています。表紙の縦の長さが、リフィルの縦の長さとピッタリ同じで全体のサイズがコンパクトに見え、付箋を貼った時の見やすさと扱いやすさは、他のシステム手帳には無いスタイル。リフィルは通常のバイブルサイズ、またはバイブルサイズのナロータイプが利用可能なので、汎用性は高い。

形やデザインのせいか、システム手帳として使うよりも、バインダー型のノートとして使い、必要最小限のリフィルを入れて持ち歩くとか、店頭用伝票整理などに使うのが向いているかもしれません。六穴のパンチは安価に手に入るので、ガイド納富は、持ち歩きたい紙資料をまとめてこのノートに綴じて持ち歩いています。人に資料を見せるのにも、このデザインは話題のネタにもなり、とても有効です。表紙がガッチリと固いので、中の紙が全く折れ曲がらないのも、実際に使ってみて気がついた嬉しいポイントです。


次のページはアート?なiPadカバーの紹介です。

バード電子「モンスターカバー」

モンスターカバー01

バード電子「モンスターカバー」3980円。iPad2012年モデル用のカバー

iPad用の背面カバーですが、そこに大きなカメラの写真がプリントされています。この大きなカメラはGraflex社が開発した洗浄記録用カメラ「Combat Graphics」で、その実在するカメラをほぼ原寸大でiPadカバーにプリントした製品なのです。しかも、周囲を銀色に仕上げているので、まるでiPadに直接ペイントしたように見えるのが良いですね。そして、iPadのカメラを使った撮影というのは、これがなかなか楽しくて、あんなに大きな画面でプレビューしながらの撮影は、失敗も少なく快適でさえあるのですが、何となく見た感じが怪しいし、被写体への圧迫感もあるし、傍から見た時の感じも不自然です。

何より、なかなか気恥ずかしいのだけど、このカバーを付ければ、ああ、撮影なんだなと、傍目に分かりやすくなります(笑)。
モンスターカバー02

iPad用のマグネット式画面カバーにも対応している

ポリカーボネートのカバーは、付けたままでもiPad用のフロントカバー類が装着できるようになっているなど、他の機能を阻害しないタイプを使用。そこに高品質の印刷が施されて、発色も良いせいか、これがそれなりに高級感があります。元のカメラの色はオリーブドラブで、やや地味だという事で、敢えてポップアート風の彩色を施していますが、それが軽みになって、仰々しさがない実用性が生まれています。

この「ちょっと馬鹿馬鹿しい」感じが、この手のアイテムには重要。カメラとして使わない時でも、親しみが持てるカバーデザインでないと、普段使いができませんよね。このジョークと真面目と実用のバランスが、特に印刷面積が広いiPad用のカバーの場合、製品の良し悪しを決めると思います。

ガイド納富の「こだわりチェック」

実は、他にも、トライオンの新しいブリーフケースや、iBassoの24bitオーディオを手軽に楽しめるポータブルオーディオ、革の風呂敷とロールペンケースの良さを併せ持つT.MBHのペンケース、川窪万年筆店の手作り付け万年筆「浮遊筆」などなど、紹介したいグッズが溜まっています。これらも順次、ここで紹介していきます。
電池ボックス

文具王×ELEKITコラボ企画!「電子消しゴム」になる「スイッチ付単4×1電池ボックスキット(ポリスイッチ付き)」840円

ちょっとしたものでは、この、文具王こと高畑正幸氏が考案した、フリクションボール用のイレーサーとしても使える、「スイッチ付き単4×1電池ボックスキット」(840円)も、とても気に入ってます。スイッチを押すと、少し熱を持つ先端部を、書いた線にあてていけば、それだけでスーッと文字が消えていくのは、ごしごしと擦るのが苦手なガイド納富には、とてもありがたいグッズです。イーケイ・ジャパンからキットの形式で販売されてますので、使うにはハンダ付けをして組み立てる必要がありますが、文具王のイベントなどでは、文具王自らが組み立てた完成済みキットも1000円で販売される事もあるようです。見かけたらチェックしてみてください。

【関連リンク】
LEDの「Key wear」の購入は、Goald Shopから
東京小猫商会の「エクステリバー」は信頼文具舗で購入できます
Loguのアナログレコードを使ったノート「Logu」のお問い合わせはこちらから
バード電子の「モンスターカバー」の購入はこちら
文具王×ELEKITコラボ企画!「電子消しゴム」になる「スイッチ付単4×1電池ボックス(ポリスイッチ付き)」の購入は、こちらから。

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