手紙の書き方・文例/敬語の使い方

あなたを不快にさせる4つのタイプ別言葉遣い

言葉や敬語は、間違えずに正しく使うことが基本ですが、たとえ言葉遣いは正しくても何だか不自然に感じたり、あるいは不快な感じを受けたりということもよくあるものです。間違いであっても笑って許せる心ある誤りと、正しくても不快な誤り。その違いは何なのでしょうか? 不快感を与える言葉遣いをタイプ別に見てみましょう。

井上 明美

執筆者:井上 明美

手紙の書き方ガイド

笑って許せる誤りと、許せない不愉快な誤りの違いは?

言葉の誤りの中には、笑って許せる誤りと不快感を与える誤りがあります

言葉の誤りの中には、笑って許せる誤りと不快感を与える誤りがあります

言葉遣いや敬語というものは、間違えないことも大事ですが、たとえ言葉は正しくても、聞き手が何だか不自然に感じたり、あるいは敬語を使ってはいても、使う場所を間違えているために相手を不愉快にさせてしまっているということもよくあるものです。たとえ間違いであっても笑って許せる誤りと、正しくても不快な誤りというものがあるのです。今回は、中でも不快な誤りを以下の4タイプに分けで、間違えやすいポイントを解説いたします。
 
  1. 初心者誤用タイプ
  2. うっかり誤用タイプ
  3. 浅はかな誤用タイプ
  4. お上品な過剰濫用タイプ

では、実際にそれぞれどんな印象を与えるのかを見てみましょう。
 

1:初心者誤用タイプとは

「先生はお昼はもういただかれましたか」
「先生は先ほどお帰りになられました」
言うまでもありませんが、謙譲語を尊敬語化してしまった誤用と二重敬語の誤用です。敬語を使い慣れていないための誤用ともいえます。正しくは「お昼はもう召し上がりましたか」「お召し上がりになりましたか」「先ほどお帰りになりました」です。
 

2:うっかり誤用タイプとは

「先生のお宅では、ネコちゃんがいらっしゃるんですか」
こちらは、ペットに「いらっしゃる」と尊敬語を使ってしまったための誤用です。相手の飼っているネコだからという気持ちが働いたためのうっかり間違いというものでしょう。正しくは「ネコちゃんを飼っていらっしゃるのですか」です。
 
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