陰影に富んだ映像でじわじわと不安にさせるゴシックホラームービー『アザーズ』

最後まで結末がわからなくて、見終わった後に「やられた!」と思う映画。といえば、私は『アザーズ』を挙げます。

■あらすじ
1945年、第二次世界大戦の終わり頃のチャネル諸島のジャージー島。主人公のグレース(ニコール・キッドマン)は色素性乾皮症を患う娘アンと息子ニコラスと共に広大な屋敷で暮らしていた。夫は出征したまま帰ってこず、不安な日々を送る家族の元に、3人の使用人が現れる。それを境に、屋敷で不可解な現象が次々と起き始める。
■おすすめの理由
分類的にはホラーになるのでしょうが、殺人のシーンなどはなく、静かな展開の映画です。「光」をコントロールした映像(日に当たってはいけない病気を持つ子供達を守るために「光」がいつも遮られたお屋敷が舞台)、出演者たちの何かありげな表情、場面転換の妙で、じわじわ人を不安にさせます。

真っ黒なドレスに身を包んだニコール・キッドマンが妙に美しく、映像美に花を添えているゴシックホラームービー。不可解な現象の意味がわかるラストの展開は、「え!!そうなの??」となるものでした。某作品と比べられることが多いようですが、一般的なホラーとちょっと違った雰囲気と映像美が意外と後引く作品だったと思います。ちなみに監督さんは「オープン・ユア・アイズ」を撮ったスペイン人監督アレハンドロ・アメナーバルです。



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