映画/最後まで結末がわからない映画

「2001年宇宙の旅」の続編にあたる「2010年」

「2001年宇宙の旅」の続編にあたる「2010年」。ディスカバリー号と行方不明になったボーマン船長の探索のために米ソが宇宙船を発射。しかしボーマン船長だったと名乗る存在から連絡をうけ、宇宙船が消滅……。作風はアップテンポなB級といった感じです。

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あのSF映画の金字塔には続編があった!『2010年』

■あらすじ
2001年木星の衛星イオの軌道上で巨大モノリスに遭遇したD・ボーマン船長。
小型宇宙船で探索に向かったが、彼は消息を絶ってしまう、彼の最後の通信。
「MY GOD! IT'S FULL OF STARS!(すごい! 降るような星だ)」

ディスカバリー号と行方不明になったボーマン船長の探索に、米ソはそれぞれ別々に宇宙船を建造中。
ソ連の「アレクセイ・レオノフ号」は完成、米の「ディスカバリー2号」は1年遅れの発射。
情報は米が持っているが、宇宙船の発射はソ連が早い。
結局、レオノフ号に米人3名が同乗することになる。
3名とは、ディスカバリー計画の責任者フロイド博士、ディスカバリー号の設計技師カーノウ、HAL9000を造ったチャンドラ博士。
だが、米ソはホンジュラス沖で、米ソ開戦一即触発状態。
色々な軋轢はあったが、米ソクルーは実態解明に臨んだ。カーノウの尽力により、ディスカバリー号は機能を回復。
チャンドラも大型コンピュータHAL9000の機能回復に成功。1ヶ月後に地球へ帰還することとなった。
ところが……。

「I WAS DAVID BOWMAN(かつて私はデビット・ボーマンだった)」と名乗る存在が、「木星圏から2日以内に立ち去れ」と命令してきた。そして、巨大モノリスが消滅。米ソは急遽レオノフとディスカバリーをドッキングさせ地球へ帰ることとなった。ディスカバリーはランチャーの役割、以前反乱したHALは果たして任務を全うできるのか。自己破壊を余儀なくされる命令をHALは果たして遵守できるのか。更に、木星でモノリスが増殖している事も判明。何かが起こりつつある、何としても2日以内に脱出しなければ……。

■おすすめの理由
A・C・クラークは本作品では脚色には参加してませんが、P・ハイアムズと連絡は取り合ってたようです。2001年の続編を作った人ですから、根性のある監督といえるでしょう。作風はアップテンポなB級といった感じです。最後に一言、クラークによれば(I・アシモフだったかも)木星は惑星としてはやたらでか過ぎるらしいです。この作品のラストは、この事実がヒントのようです。

監督・製作・脚本・撮影:ピーター・ハイアムズ/1984年

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