ED(勃起不全、勃起障害)は「喫煙」や「生活習慣病」など生活習慣の乱れに関係していることが、いろいろな研究・調査で明らかにされています。そこで今回は、2009年に行われた勃起時の硬さと生活習慣に関するアンケート調査結果をご紹介します。

この調査は、日本在住の成人男性7710人に対して全15項目の質問をインターネット上で実施。その回答を基に「喫煙」や「生活習慣病」が勃起時の硬さとどのように関わっているかが分析されました。


身近な食べ物で硬さを例える

この調査では、勃起の硬さを果物などの身近な食べ物に例えて4段階で評価しています。

グレード1=こんにゃくの硬さ
グレード2=みかんの硬さ
グレード3=グレープフルーツの硬さ
グレード4=りんごの硬さ

その結果、アンケート回答者の「最近の勃起時の硬さ」は、

りんご=42.0%
グレープフルーツ=36.6%
みかん=13.7%
こんにゃく=7.7%

――でした。


1日2箱以上吸う人に忍び寄るEDの影

喫煙習慣はEDリスクのバロメーターに

喫煙習慣はEDリスクのバロメーターに

まず、喫煙習慣が勃起の硬さやEDにどのような影響を与えているのか。
喫煙習慣が「1日2箱以上」の場合、「1日1箱程度」「1日数本程度」「喫煙習慣なし」の場合に比べて、「みかん」や「こんにゃく」という回答が多く(「みかん」が23%、「こんにゃく」が12%)、勃起の硬さが乏しくなる傾向がみられました。

「勃起時の自信」の有無について調べてみると、「1日2箱以上」喫煙する人の71%、「1日1箱程度」喫煙する人の59%が、自信が「ない」と回答。一方、「1日数本程度」「喫煙習慣なし」では自信の「ある」「ない」がほぼ半々で、1日の喫煙本数が多いほど、自信を失う傾向がみられました。

「EDの自覚」があるかどうかについては、「1日2箱以上」という人の66%が、EDかもしれないと思ったことが「ある」と回答していました。一方、「1日1箱程度」「1日数本程度」「喫煙習慣なし」という人では、半数以下の人しかEDの可能性を自覚していませんでした。

これらのことから、タバコを多く吸う人ほど、EDになる可能性が高いことが分かります。


硬さを損ないやすい、生活習慣病

次に、「生活習慣病」つまり「血圧」「コレステロール」「血糖値」との関係を調べました。

それによると、「血圧」も「コレステロール」も「血糖値」も、高めと診断された人は、そうでない人に比べて「みかん」「こんにゃく」の割合が高い傾向にありました。
つまり、なんらかの生活習慣病を抱えている人ほど、勃起時の硬さが不足気味であることがうかがえます。

特に、血糖値が高めと診断された人(つまり糖尿病の人)では、「みかん」(22%)や「こんにゃく」(20%)が多く、これは高血圧や高コレステロールと診断された人よりも多い結果でした。糖尿病は生活習慣病の中でも特にEDのリスクが高いといえるでしょう。


ED治療薬の手軽な処方を望む人が多い

勃起時の硬さに関連して、シアリス、バイアグラ、レビトラなどのED治療薬に関する調査結果も紹介しましょう。

アンケート回答者の「この1年間のED治療薬の服用経験」について質問したところ、84.7%の人が服薬経験「なし」でした。先程ご紹介したように、勃起の硬さが「りんご」以外だった人は合計58%なので、硬さが不十分なのにED治療薬を服用していない人が多いことが分かります。

服薬経験「あり」と答えた人のうち、ED治療薬を入手したのは、「病院や薬局」が8.5%、「友人・知人」と「インターネット」が3.7%ずつでした。正規ルート以外での入手方法に頼る人が依然として多いことが分かります。

「ED治療薬は簡単な問診だけでもらいたいか」との問い(複数回答)については、過半数(54.1%)の人が「はい。短時間で処方して欲しい」と回答。「はい。できるだけ検査をしたくない」という回答も34.2%ありました。

これらの結果から、ED治療薬を必要とする場合には、できるだけ手軽に入手したいと考える人が多い半面、服用には慎重に臨みたいと考える人がいることがうかがえます。

しかし、きちんと医療機関を受診してED治療薬を処方してもらうことは、ED治療だけでないメリットがあります。それは、先程ご紹介したように、EDは生活習慣病に関係しているため、EDをきっかけにして生活習慣病をみつけ、治療を始めることができるからです。
「餅は餅屋」あらため「果物は果物屋」とでもいいますか、専門医に相談するのが、やはりよいと思います。

なお、今回取り上げた、果物の硬さを目安にする方法は、あくまでもEDかどうかを疑うための拠り所ですから、不安であれば、専門医の受診をお勧めします。


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