「破裂・爆発」は、どんな火災保険でもセットされている

火災保険では破裂・爆発事故も対象になる

火災保険では破裂・爆発事故も対象になる

火災保険の多くは、複数の補償がセットされているパッケージ商品であり、火災に風水害、さらに地震や個人賠償責任保険などが、いくつかの販売パターンでセットされていることが多いものです。契約により、多くの補償から構成される商品もあれば、限られた補償でシンプルな構成としている商品もあります。

ただ、どのようなシンプルな火災保険であっても、火災のほかに必ずセットされているのが落雷、そして「破裂・爆発」の補償です。この4つについては、損害保険会社の取り扱う火災保険だけでなく、共済団体の取り扱う火災共済でも補償を受けることができます。

落雷については自宅に落雷するといったケースのほか、近所の落雷による間接的な損害によりわが家の電化製品が壊れるといったケースで保険金が支払われます。一方の「破裂・爆発」。約款にはこのように書いてあります。

「気体または蒸気の急激な膨張を伴う破壊またはその現象による衝撃、破損の損害」

なんとなくピンと来ない方が多いかもしれません。それもそのはずで、こうした事故の報告件数は、住宅用の全火災保険契約のうちの約0.001%、つまり10万件に1件の割合と非常に少ないのが現実。 つまり、破裂・爆発事故は、めったに起きない事故というわけです。

 

破裂・爆発の事例と保険金額

さて、実際起きた事故で、過去に保険金が支払われているのはこんなケースです。

■調理中にカセットコンロのボンベが爆発した
→ 住宅建物が損害を受け約50万円の支払い

■消火器が爆発し、冷蔵庫扉が破損した
→ 家財について約5万円の支払い

意外に小さな損害額ですが、確かにこれらは爆発事故。この他にも、スプレー缶が破裂し電化製品が破損したとか、ガス漏れに気づかず点火したところガスに引火し爆発した、といったケースも考えられます。こうしたケースは、モノの損害よりもむしろ、誰かがケガを負わなかったかどうかが気になりますね。

なお、ガス爆発等の損害により生じた破損家財や建物の残存物等の処理についても保険が利用できます。「残存物取片づけ費用」がそれで、残存物の取り片づけに必要な実費(上限額あり)が支払われます。この補償は、多くの火災保険にあらかじめセットされています。

また、事故時に生じた損害を拡大させないため講じた手段により生じた支出、たとえば消火器やその他の機材などをカバーする「損害防止費用」も、多くの火災保険にセットされています。

次のページでは、ガス爆発による火災と、水道管凍結による破裂について、解説します。