武田尚子の恋愛コラム/武田 尚子の恋愛情報

いい男の妻が往々にして、イケてない女である不思議

いい男はモテるのに、連れて歩いている彼女は地味だったり、気ばかり強いが知性がなかったり、同性である身からすれば、ケチのつくような相手ばかり。この「いい男不毛時代」のヒエラルキーのてっぺんに位置する男性の妻の座をしとめるのが、イケてない女である理由は?

武田 尚子

執筆者:武田 尚子

恋愛ガイド

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いい男の妻はイケてない……?

いい男の妻はイケてない?

家族写真付きの年賀状ほど、独身女性が見ていて寒々しくなるものはなし

アラサー・アラフォーのバリキャリ独身女性のハートを鷲掴みにした「セカンド・バージン」から早5年。時代は流れても、劇中の鈴木京香の悩みは今日に至っても解消される様子はない。この「いい男不毛時代」のヒエラルキーのてっぺんに位置する男性の妻の座をしとめるのは、たいていイケてない女だったりする。
 
<目次>
 

イケてるいい男が、イマイチな女と早々に結婚するのはどうして?

昔からの友人、会社の同僚先輩から送られてくる年賀状。すてきだなと思う男性の横には、8割の確率で、「?」が1,000個くらい頭をよぎる何基準で選ばれたかわからない微妙な妻が、勝ち誇った笑顔で彼に似ていない子供を抱いて映っていたりする。

彼女の選んだ微妙な服を着て、彼女が手入れした庭なんかをバッグに(たいがいその家庭菜園や花も趣味が悪いのだが)こちらを見て微笑む男性たち―。

昔から不思議だった。いい男はモテるのにも関わらず、こと女事情に関しては向上心がびっくりするほど欠落しているように思える。連れて歩いている彼女は、地味だったり、気ばかり強いが知性がなかったり、同性である身からすれば、ケチのつくような相手ばかり。

「あなただったら、もっと美人で、賢くて、華やかな彼女、2秒くらいでできるよ?」
何度言ったことか分からない。

彼らは大抵こう答える。
「なんで?満足しているんだけど」と。

新しく誰かと恋愛を始める煩わしさ、相互理解の厄介さ、そんなものにパワーを割くくらいなら、気の知れた彼女とツーカーの仲で過ごし、事足りなければ、責任をとらなくていい合コンで知り合った、そこそこ可愛い簡単な女を嗜むので十分だと。

いい男の妻がつまらなく見えるのは、嫉妬なのか? それとも、嫉妬で割り切れないものがあるのだろうか?
 

彼らが、切磋琢磨する女を望まない理由

そう、いい男は、自他共に愛されている。モテ続け、そして、彼自身も自分が大好きなのだ。自分が媚びへつらって「女性に付き合ってもらう」という女性優位の恋愛スタイルは論外。自分がかっこいい自分であり続けたい。

下手に知性や社会的地位のある女性からダメ出しされるなんてもってのほか。自分のアンコトローラブルな女にウツツを抜かす暇があれば、体を鍛え、知性を肥やし、自己投資することに力を入れる。

自分のペースで付き合える女こそ、彼らにとってのいい女なのだ。
自立して積み上げた経験ほど、男を脅かすものはなし

自立して積み上げた経験ほど、男を脅かすものはなし

同性の思う、所謂いい女は、男性が思うほどお金がかかるものでもなければ、恋愛慣れしているわけでもない。

ただ、男から見れば「金がかかりそう」「わがままそう」という根強い先入観を喚起させるのだ。

実際、知性や経験に伴った美学があり哲学がある。そうまで言わなくても、拘りがある。それこそが、モテ続けたいい男たちにとっては、扱いづらさや、厄介さ以外の何者でもないものになることがある。 
 

不況で、更にリスクを避ける男たち

昔は糟糠の妻を捨て、ステップアップと共に、より若く美しい女性、もしくは自分のキャリアを更に飛躍させる女性と再婚した。その妻を「トロフィーワイフ」と称したりした。そんなロックな男は、よもや絶滅危惧種なのではあるまいか。世の中全体が、経済不安、政治不安、生活基盤不安で緊縮ムードだ。

「より良く」なんて望む雰囲気じゃない。今生きていることで十分幸せじゃないか。子供を育てることしかできなくても、特に問題の無い女で十分だと折り合いをつけている。

しかし、このムードに満足できないいい男も必ずいるはずだ。いい男に出会えなかったいい女と、不釣合いな女で満足しようとしているいい男。この両者が出会うための術を、今後の記事で伝えていきたい。

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