8月の株式市場の傾向

銘柄をご紹介する前に8月の株式相場についておさらいしておきましょう。8月の1日に全銘柄を購入し、月末に売却した場合の成績は以下の通りです。

■検証結果■
システムトレードの達人

出典:システムトレードの達人


勝率: 40.23 %
勝ち数: 18,256 回
負け数: 27,124 回
引き分け数: 987 回

平均損益(円): -3,918 円  平均損益(率): -1.31 %
平均利益(円): 30,464 円  平均利益(率): 10.15 %
平均損失(円): -27,201 円  平均損失(率): -9.07 %

合計損益(円): -181,653,416 円  合計損益(率): -60,552.49 %
合計利益(円): 556,154,281 円  合計利益(率): 185,387.57 %
合計損失(円): -737,807,697 円  合計損失(率): -245,940.06 %

プロフィットファクター: 0.754
平均保持日数: 28.50 日


検証結果をみてみると8月の株式市場は勝率が40.23%と低く、1トレード当たりの損益額を示す平均損益もマイナスになっています。以上の結果から、8月は買いから入るトレードの場合厳しい1ヶ月となりそうです。

8月に優れたパフォーマンスを示す銘柄とは

下落傾向の強い8月の株式市場ですが、その中でも優れたパフォーマンスを残している銘柄も多数あります。そこで今回ご紹介したい銘柄は、パイロットコーポレーション(7846)です。パイロットコーポレーションは万年筆やボールペンをはじめとした筆記用具等の製造・販売を行う企業です。

*「8月の株式市場の傾向とは?!」では内需色が強く円高の影響を受けにくい不動産・建設関連株に注目して下さいと申し上げましたが、それ以外にも優秀な銘柄はあります。同社は毎年堅調な業績を収めており、8月に発表される中間決算においても例年堅調な業績がみてとれます。その堅調な決算内容から株価が上昇する傾向が見られます。システムトレードの観点から見ても優秀な成績を収めている銘柄ですが、今月10日前後に発表される同社の中間決算の内容にも注目しながら見てみて下さい。

以下では同社の詳細についてご説明いたします。

 【沿革】
同社の起源は大正7年1月に設立され、万年筆の製造販売を行っていた並木製作所です。昭和2年にはシャープペンシルの製造・販売を開始し、昭和47年には万年筆製造の金属加工技術を利用した、貴金属・宝飾品類の製造販売事業も開始しました。平成1年に「株式会社パイロット」へと社名変更した後、平成14年には株式会社移転により「パイロットグループホールディングス」を設立。平成15年には「パイロットグループホールディングス」が「株式会社パイロット」を吸収合併することで現在の社名である「株式会社パイロットコーポレーション」となっています。

【事業概要】
事業内容は筆記用具や玩具の製造・販売が主となっており、筆記具業界最大手企業です。また、物流等の関連するサービス事業をグループで行っています。筆記具の販売事業は日本だけでなく、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなどにも展開しています。基幹事業であるステイショナリー用品事業では「消せるボールペン」のキャッチフレーズで販売した「フリクションボール」などボールペンが主力ですが、万年筆やその他の筆記具も積極的に開発、販売が行われています。また、トナーカートリッジなどのOA関連用品やセラミックスなど産業資材の製造も行っています。
筆記具の製造販売事業は国内だけにとどまらず、海外でも行われており地域別の売上構成比(筆記具以外の売上も含む)は日本国内が約50%、アメリカ地域・ヨーロッパ地域が約20%ずつ、アジア地域が約6%となっており海外売上高の割合が高くなっています。

【ファンダメンタルズ】
足元の業績を見てみると、売上高では前年同四半期比で1.4%の減少となっていますが、営業利益では24%の増加となっています。地域別に見てみると、国内では利益率の高い商品の売り上げが増加したため売上高が前期比4.4%減少したものの営業利益が前期比25.8%増加しています。海外をみてみるとアジアでの売上高が前期比11.2%の増加に対し、営業利益が前期比56.0%の増加となっています。営業利益に占めるアジア地域の割合はまだまだ低いものの、アジアを中心とした新興国では経済成長に伴い今後も売り上げの増加が期待されます。海外での収益は為替の影響を受けるため円高が続くことで業績への影響も懸念されますが、同社では「国内営業における収益性の向上」、「生産部門における原価の低減」を掲げており営業利益の55%以上を占める国内市場での売り上げ増加により業績の拡大が期待されます。

【株価水準】
パイロットコーポレーションの株価指標を見てみるとPERは約12倍、PBRは約1倍となっています。競合する三菱鉛筆と比較すると若干割高感があるように思えるかもしれません。しかし、文房具・事務用品業界売上高1位の大塚商会の株価指標を見てみるとPER約17倍、PBR約1.9倍となっており、パイロットコーポレーションが割高であるということはできないでしょう。ほぼ妥当な水準ではないでしょうか。

【システムトレード分析】
パイロットコーポレーションと8月の相性の良さをシステムトレードの観点からみるために、8月月初に同社の株式を購入し、月末に売却した場合について検証を行いました。検証結果は以下の通りです。

■検証結果■
システムトレードの達人

出典:システムトレードの達人


勝率: 80.00 %
勝ち数: 8 回
負け数: 2 回
引き分け数: 0 回

平均損益(円): 9,310 円  平均損益(率): 4.31 %
平均利益(円): 14,088 円  平均利益(率): 6.43 %
平均損失(円): -9,800 円  平均損失(率): -4.20 %

合計損益(円): 93,100 円  合計損益(率): 43.05 %
合計利益(円): 112,700 円  合計利益(率): 51.46 %
合計損失(円): -19,600 円  合計損失(率): -8.41 %

プロフィットファクター: 5.750
平均保持日数: 27.20 日

8月の株式市場は全銘柄の勝率が40.23%であるのに対して、パイロットコーポレーション(7846)の8月の勝率は80%と非常に好成績を残しています。8月における同社の相性の良さがお分かりいただける数値となっているのではないでしょうか。下落傾向の強い8月の株式市場では相性の良いパイロットコーポレーションのような好業績かつ割安銘柄に注目してみてください。

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(このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社及び関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします。)



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