株式市場には月ごとに特徴があり、株価の上がりやすい月と下がりやすい月があります。その変化をうまく捉え、銘柄を選ぶことができればよい成績を残すことができるようになるのではないでしょうか。今回は毎月、月ごとの株式市場の傾向を見るために行っている検証の中から成績の良かった銘柄を取り上げご紹介します。

7月の株式市場の傾向

銘柄をご紹介する前に7月の株式相場についておさらいしておきましょう。7月の1日に全銘柄を購入し、月末に売却した場合の成績は以下の通りです。

■検証結果■
システムトレードの達人

出典:システムトレードの達人


勝率: 40.95 %
勝ち数: 20,419 回
負け数: 29,449 回
引き分け数: 1,175 回

平均損益(円): -3,279 円  平均損益(率): -1.09 %
平均利益(円): 25,815 円  平均利益(率): 8.61 %
平均損失(円): -23,582 円  平均損失(率): -7.86 %

合計損益(円): -167,353,299 円  合計損益(率): -55,785.80 %
合計利益(円): 527,123,945 円  合計利益(率): 175,711.15 %
合計損失(円): -694,477,244 円  合計損失(率): -231,496.96 %

PF: 0.759
平均保持日数: 30.38 日

検証結果をみてみると7月の株式市場は下落傾向が強く、トレードで買いから入るトレードの場合良い成績を残すことが難しい1ヶ月となりそうです。

7月に優れたパフォーマンスを示す銘柄とは

下落傾向が強い7月の株式市場ですが、その中でも優れたパフォーマンスを残している銘柄も多数あります。そこで今回ご紹介したい銘柄は、味の素(2802)です。味の素は調味料メーカーの大手であり主力製品である「味の素」をはじめ、アミノ酸関連の技術を医薬品や資料など多面的に事業展開をしている企業です。
同社の詳細についてご説明いたします。


【沿革】
同社の起源は1907年に設立された合資会社鈴木製薬所です。翌年に東京帝国大学教授である池田菊苗博士がうまみ成分であるグルタミン酸ナトリウムの製造法特許を取得し、その事業化を図ったことに由来します。19991年にはカルピスをグループ傘下に収め、2007年には完全子会社化、その後カルピスについては2012年に約1200億円でアサヒグループへの売却に合意しました。
また、海外展開東南アジアを中心として海外にも展開しており、130以上の国や地域での事業展開を行っています。

【事業概要】
事業は食品分野、アミノサイエンス分野、医療・健康分野の3分野があり、分野別の売上構成を見てみると食品(国内・海外含む)がおよそ約56%、アミノ酸関連のバイオファイン事業が約17%、医薬関連事業が6%となっています。売上高の構成比率は日本国内が約7割、海外での売り上げが3割を占めています。細かく見てみると売り上げ全体のうち、アジアの占める割合が15%、米州が9%、欧州が8%となっており国内・海外での利益バランスの取れた事業展開と言えるのではないでしょうか。

【ファンダメンタルズ】
業績面では昨年はタイの洪水被害によりタイ味の素冷凍食品社工場での生産を停止していましたが、今年11月には同工場での生産再開を計画しており日本国内向け、東南アジア向けの生産体制整備が期待されています。円高や原料価格の高騰の影響もあり2012年3月期決算では売上高が前期比99.1%となっていますが、当期純利益では前期比137.3%となり増益が達成されています。2013年度業績予想にはカルピス(株)売却も織り込まれており、予想ROE(株主資本利益率)も7.4%と同社が目標とする8%に向け順調な改善が予想されています。

【株価水準】
味の素は比較的業績の安定しているディフェンシブ銘柄の代表格ですが、PBRは1.23倍、PERは17.90倍と割高とは言えないでしょう。

【システムトレード分析】
味の素と7月の相性の良さをシステムトレードの観点からみるために、7月月初に味の素の株式を購入し、月末に売却した場合について検証を行いました。検証結果は以下の通りです。

■検証結果■
システムトレードの達人

出典:システムトレードの達人


勝率: 73.68 %
勝ち数: 14 回
負け数: 5 回
引き分け数: 0 回

平均損益(円): 4,489 円  平均損益(率): 1.50 %
平均利益(円): 11,267 円  平均利益(率): 3.76 %
平均損失(円): -14,487 円  平均損失(率): -4.83 %

合計損益(円): 85,300 円  合計損益(率): 28.44 %
合計利益(円): 157,735 円  合計利益(率): 52.58 %
合計損失(円): -72,435 円  合計損失(率): -24.15 %

総利益÷総損失: 2.178
平均保持日数: 29.32 日 

 7月の株式市場は全銘柄の勝率が40.95%であるのに対して、味の素<2802>の7月の勝率は73.68%と非常に好成績を残しています。7月における同社の相性の良さがお分かり頂ける数値となっているのではないでしょうか。下落傾向の強い7月の株式市場では相性のいい味の素のようなディフェンシブ銘柄に注目してみてください。

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(このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社及び関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします。)