共働き夫婦、稼いだお金は誰のものだと思っている?

共働き夫婦、稼いだお金は誰のものだと思っている?

夫婦それぞれが稼いだお金は、自分のもの?それとも2人のもの? 夫婦の収入パターンや夫と妻によって、意識差があることが明らかになりました。夫婦円満に家計管理の方法を決める前に、夫婦の微妙な考え方の違いを知っておきましょう。

【記事のインデックス】
夫の稼ぎ、妻の稼ぎは、誰のもの?……1P目
夫の財産、妻の財産、誰のもの?……2P目


ご夫婦からの家計相談で、家計管理の話題になると、夫と妻の生活費の分担方法や口座の名義についての質問を多くいただきます。生活費の分担方法や口座の名義について、正解はないのですが、ご夫婦の現状や考え方にできるだけ合った方法を見つける必要があります。ご夫婦の考え方をいろいろ伺っていると、収入や資産(貯金残高)に対する夫と妻の考え方の違いが見えてくることもあります。

共働き夫婦にしても、片働き夫婦にしても、夫と妻がそれぞれ稼いだお金は、誰のものだと考えているのでしょうか? 「稼いだお金は、夫婦のものだ」という考える人もいるでしょうし、「稼いだお金は、当然、自分のものだ」と考える人もいるでしょう。そこで今回は、夫婦の収入形態と夫婦のお金に関する関係について考えてみましょう。


夫の稼ぎ、妻の稼ぎは、誰のもの?

公益財団法人ハイライフ研究所による研究報告「現代家族のライフスタイルとストレス」に、興味深い調査結果が掲載されているので紹介します。下のグラフは、収入の帰属が夫か妻か、あるいは2人のものなのかを収入パターン別に調査した結果です。

※出所:(公財)ハイライフ研究所「現代家族のライフスタイルとストレス」

※出所:(公財)ハイライフ研究所「現代家族のライフスタイルとストレス」


調査では、妻の就業の有無を問わず世帯年収600万円以上のグループを「I」とし、妻が常勤で働いているグループを「II」としています。稼得(収入)パターンでは、妻が夫と同等の収入を得ているか、夫以上の収入を得ている世帯を「夫妻対等世帯」とし、夫の方が相当程度、収入が多い世帯を「夫超越世帯」、妻に収入がない世帯を「専業主婦世帯」としています。ここでは、世帯年収600万円以上のグループ「I」を中心に見ていきましょう。

グラフ中の「妻:妻、夫:夫」は、「妻の収入の帰属は妻、夫の収入の帰属は夫」、「妻:妻、夫:2人」は、「妻の収入の帰属は妻、夫の収入の帰属は2人」、以下同様の見方になっています。どの収入パターンでも、「夫、妻の稼いだお金は2人のもの」という考えが多数派のようです。けれども、収入パターンによって、考え方の違いに特徴が見られます。

■夫婦対等世帯では、「自分の収入は自分のもの」
夫婦対等世帯では、他の収入パターンと比較すると、「妻:妻、夫:夫」と回答した人の割合が多いです。つまり、「自分の稼いだお金は自分のもの」と考え、自分の収入に対する帰属意識が夫婦共に高いといえます。その傾向は、夫婦対等世帯の夫よりも妻の方が、強く見られます。

■夫超越世帯、専業主婦世帯では、「夫の収入は2人のもの、妻の収入は妻のもの」
一方、夫超越世帯と専業主婦世帯の場合、「妻:妻、夫:2人」と回答した人の割合が多いです。つまり、「夫の稼いだお金は2人のもの、妻の稼いだお金は自分のもの」と考えているということです。意外なことに、夫超越世帯、専業主婦世帯の夫も、「妻:妻、夫:2人」と回答した人の割合が多く、妻のその考え方を許容している様子がうかがえます。専業主婦世帯の妻は、「家計が苦しくて、自分の自由に使えるお金がないから、パートに出る」という話をされます。そして、パートに出て稼いだお金は、家計に入れるというよりも、自分のお小遣いにする傾向にあるようです。

■妻の方が、自分の収入は自分のものと考える人の割合が多い
夫の方は、「自分が稼いで家族を養う」という意向が強いのか、自分の稼いだお金は2人のものと考える傾向があり、妻の方は、「自分の収入は、自分のもの」と考える傾向にあるといえそうです。おそらく、外で働くことと、家事をすることを、おおよそイコールと考え、それに加えて妻が働く分は、当然妻のものと考えている、のではないかと思います。

>>2人で築いた財産、夫の口座、妻の口座は誰のもの?