グスタフ・クリムトの生誕150周年に沸くウィーン

今回の【石川 尚の気になるデザイン】は、オーストリア・ウィーンからお送ります。

今年は、芸術家:グスタフ・クリムトの生誕150周年にあたる記念の年。
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Gustav Klimt           (引用:leopoldmuseum HP)

ウィーンの各地でクリムトの記念イベントが開催されています。特に中心地に点在する各美術館では特色のある展覧会が企画展示され、会場に脚を運ぶとその内容に興奮しっぱなし、です。

数ある美術館の中でも、2001年にオープンしたウィーンの比較的新しいアートスポット:国立ミュージアムクォーター(Museums Quarter、通称MQ)。
ミュージアムクォーター とは複数の美術館や博物館が集まった地区の名称ですが、その中でも、レオポルト美術館(Leopold Museum)で開催の「クリムトの素顔:絵画‐書簡‐内面」展を、まずご紹介したい。

場所は、地下鉄2番線のミュージアムクォーター(Museums Quarter)駅または、フォルクスティアター(Volkstheater)駅下車すぐ。ホフブルグ(王宮:Hofburg)や国立オペラ座(Staatoper)から歩いても10分程度の所に位置しています。
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王宮庭園はバラの園でした。奥に見えるのが国立美術史美術館、そしてその右奥に国立ミュージアムクォーターが。  ●クリックすると拡大します。

この日は朝から晴天、百花繚乱の清々しいこの季節、美術館近くの王宮庭園(Bundesgarten Volksgarten)に立寄り、目的の国立ミュージアムクォーターに向かいました。

レオポルト美術館(Leopold Museum)
「クリムトの素顔:絵画‐書簡‐内面」展

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MQエントランス                                ●クリックすると拡大します。

MQのあるこの場所には元々王宮厩舎群があり、1998年4月から3年の年月と1億5000万ユーロをかけて文化芸術区画として再開発されました。

旧王宮厩舎正面の建物を抜けると目の前には、広大な敷地。バロック建築から近代建築まで様々な様式で立てられた美術館が集合し、広場にはカラフルでユニークなベンチが設置され、ウィーンの新しいアートスポットとなっています。

ユニークなベンチ風景は「椅子のある風景/ウィーン版」でご紹介しますのでお楽しみ!
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真っ白な外観のレオポルト美術館。入口階段の壁面にある「クリムト展」表示。●クリックすると拡大します。

さて広場左手には、真っ白なキューブ状の外観をもつ建物が見えます。
この建物が、レオポルト美術館(Leopold Museum)。
レオポルト美術館は、クリムトと同様にウィーン世紀末アーティースト:エゴン・シーレの世界最大級のコレクションとして知られ、クリムトとは正反対の世紀末絵画を堪能できる美術館でもありますが、今回はなんと言っても「グスタフ・クリムト」。

入口でチケット購入し、高い吹き抜けのある美術館ロビーに入ると壁面に象徴的な二人の肖像写真を掲げています。

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高い吹き抜け空間のロビー ●クリックすると拡大します。

左がグスタフ・クリムト。そして右にクリムトの長年の伴侶であったエミーリエ・フレーゲ。
彼女は当時ウィーンが誇るファッションデザイナー。ウィーンの彼女のお店にフランス等各地からオーダーする客が殺到するほどでした。生涯クリムトを支え、自立した進歩的な女性で、クリムトが描いた魅力的な彼女の肖像画は代表作のひとつです。