家計簿・家計管理/家計管理の基本

誰でもお金は貯まる!挫折しない7つのコツ

「貯める」ことに挫折し、悩んだことはありませんか? コツをつかめば、お金を貯めるのは、ダイエットや英会話よりもっと簡単です。今までできなかったあなたは、そのコツを知らなかっただけ! 我慢をするダイエットが長続きしないように、ただ頑張っているだけでは、お金を貯めるのもうまくいきません。楽しく続けられるコツを7つ伝授します。

山口 京子

執筆者:山口 京子

家計簿・家計管理ガイド

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挫折しないコツ1:ムダな努力はしない

雑誌やサイト上に、お金を貯める達人のハウツーがあふれかえっています。どれも立派で真似したくなりますが、中にはお金を貯めるのに、遠回りな貯め技もあります。例えば、家計簿。家計簿をつけることはとても大切なことですが、家計簿を続ければお金が貯まるわけではありません。
 
家計簿をつけるのは、1週間に一度自分の支出を見直すため。貯め体質になったら、卒業しても大丈夫です

家計簿をつけるのは、1週間に一度自分の支出を見直すため。貯め体質になったら、卒業しても大丈夫です。


支出の記録を残したいのか、お金を貯めたいのか考えてみましょう。大事なのは支出の記録を日記のようにつけ続けることではなく、お金を貯めることです。

せっかくの家計簿も、収支合わせに苦しみ、クレジットカード払いの書き方に悩み、費目の分け方に困っていたら、そもそもお金を貯めるのがイヤになってしまいます。家計簿を完成させるのではなく、自分の支出を把握するために、何にいくら使ったかを費目に分けず、1カ月だけカレンダーや手帳のマンスリーページに書き込み、1週間ごとに小計を出して見なおしてみましょう。クレジットカード払いも、現金払いとして書いておきます。

袋分けも、財布2つ持ちも自分に向いていなければ、お金を貯めるのが苦手だからできないと考えないで、貯金ができればそれでよし! と考えましょう。
 

挫折しないコツ2:遠い目標と近い目標を作る

いくらFPに「手取りの2割貯めましょう」と言われても、自分の中で「貯める理由」が腑に落ちていないと、イヤイヤ貯めることになります。

重いスーツケースをもって街中をただ歩きまわるのは苦痛ですが、行き先がハワイ! と決まっていれば(別にハワイじゃなくても、バリでもパリでもいいんですよ)ルンルンで荷物を運べます。

挫折しないために、遠い目標と近い目標を作りましょう。遠い目標は、10年以上先の目標。「木と漆喰の家を建てよう」「留学の夢を叶えてあげよう」「アイスホテルの氷のベッドで眠りたい」「90歳まで長生きしても大丈夫なお金を貯めよう」「老後は田舎でパンとカフェの店を開こう」などなど。

遠い目標はすぐには叶いませんので、その間に近い未来で実現できる、小さな目標を1つずつ楽しみながら、クリアして達成感を味わっていきましょう。1年以内の近い目標を決めれば、楽しくお金も貯められます。「温泉に行こう」「ソファーを買おう」「スマホを買おう」「入試直前合宿に行かせよう」などなどです。

お金は貯めるためにあるのではなく、使うためにあることに気づきましょう。
 

挫折しないコツ3:小さなごほうびを用意する

毎月目標貯蓄額を達成できたら、自分に小さなごほうびをあげましょう。このごほうびは、小さければ、小さいほど、いいと覚えておいてください。

よく「自分へのごほうび」が問題視されるのは、ストレス解消のための、大きな買い物の言い訳になっているからです。これは、いけません。大きな買い物をすればするほど、「私ったら、こんな辛いことを我慢してやっているのだから、見返りに大きなごほうびがなければいけない」と、自分がやっていることは、とても大きな苦痛を伴うものだと認めることになるからです。

もし、小さなごほうびなら、「私の我慢は、チョコ1粒くらいの取るに足らない小さなものなんだわ」と脳ミソが誤解してくれます。本当は鉛筆1本でもいいのですが、さすがにそれでは頑張る気になれませんので、私はいつも高級チョコ1粒か、ケーキ、コンビニスイーツ、などをおすすめしています。家族一緒に頑張っているなら、カップルでおいしい焼き鳥を食べに行く、家族で週末ランチに出かける、などでもいいですね。

目標額の設定は、近い目標を達成するための貯金+将来のための貯金です。最初は無理のない近い目標を立てて、手取りの1割~2割から始めましょう。ごほうびは、自分と自分との約束です。人に約束を破られたら腹が立つように、自分との約束も必ず守りましょう。「もったいないからごほうびをやめて貯金しよう」などと考えると、楽しくないので長続きしません。
 

挫折しないコツ4:お金を隠す!

毎月お金を貯めていると、残高が増えてきます。うれしいのですが、あるとわかっていると、使ってしまいますので、別の『貯める専用口座』に隠しましょう。生活費口座に入れるお金は、生活費の1カ月~3カ月分が目安です。100万円貯まっても、1000万円貯まっても、生活費口座に入っているお金は常に一定なので、「これくらい貯まったからいいや!」と油断しないですみます。
 

挫折しないコツ5:不安じゃお金は貯まらない!

お金を貯めたい理由No.1は「この先不安だから」。この理由は行き当たりばったりの人生を送るより計画性があり、しっかりお金が貯まりそうです。しかし、これが貯まらない原因でもあります。

お金を貯める目標が「不安解消」になってしまうと、家計管理もガマン大会になりかねません。「不安」のために、「我慢する」この2つが一緒になると、お金を貯めるのがとてもつまらなくなります。つまらなくなったとき、そこに楽しいお買い物情報の一つでも目につけば、やっぱり人間楽しい方に行くでしょう。
 

挫折しないコツ6:なりたい自分になるためにお金を使う

本来ならお金は「なりたい自分」「大事にしているもの」のために使うべきなのですが、つい別のことに使ってしまいがちです。

・一番大切にしたいと思っているのは、子どものことなのに、つい食事会に誘われて断れずに行ってしまい、毎回「このお金を積み立てられたら」と月末に思う。

・自分は健康的な生活を一生送りたいと願っているのに、「スピリチュアル」「ヘルシー」「ナチュラル」を盲信し、一生どころか明日の貯金もできていない。

・お金を使っているつもりはないけど、何かにお金が消えていき、お金が貯まったら旅行に行きたいと思いつつなかなか行けない。などなど……。

日本人女性の人生は世界で一番長いのです。夫がいるとか子どもがいるとか、収入が多いとか少ないにかかわらず、生涯ニコニコ、ハッピーに過ごすには「こんな所にお金を使っている場合じゃない!」「私がなりたい自分はコレ!」と気づくことが大事です。
 

挫折しないコツ7:この買い物は来月でもいい、と考える

お買い物をするときに、今必要な物か、来月でもいいか考えましょう。スーパーや通販のセールは、今日が最後ではありません。明日もお買い得はあるのです。買うときに言い訳を考えていたらとりあえず、来月買いましょう。

買うのをあきらめるのではなく、来月買うことにします。来月になって要らなければ、買わなくてもよかったことになりますし、本当に必要ならば買うべきです。

言い訳をしながら買っていたものが減ると、手元に残るお金が増えて貯め力がアップします。貯められたことが自信につながるので、貯めるのをあきらめない「貯め体質」になれます。

いかがでしたか? お金を貯めるのは英会話のように毎日CDを聞いて、ひたすら書いて覚えたりする手間もなく、ダイエットのように毎食カロリー計算をして、食べたい気持ちを無理やり抑えたりするわけではありません。

お金を貯めるのは、自分が使うために貯めるのですから、とても楽しいことです。是非、みなさんもコツの中からできそうな物を選んで、実践してみてください。

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