栄養管理/栄養管理の基礎知識・食事バランスガイド

疲れ顔にサヨナラする食事

「最近疲れてる?」とってもどっきりする言葉ですよね。本当に疲れているのか、それとも顔が老けてきたのか、それともメイクが悪いのか…など、色々な思いが巡ります。体の中から疲れ顔を改善する方法を説明します。

一政 晶子

執筆者:一政 晶子

管理栄養士・米国登録栄養士(RD) / 栄養管理・療養食ガイド

年齢を重ねるにつれて、老け顔とお疲れ顔のボーダーラインも曖昧になってきて、朝、鏡をみて自分の疲れ顔にネガティブな気分になる人も多いと思います。ブルーな1日を過ごすことになりかねません。このような状態を避けるには栄養も大切です。食事で血行不良、睡眠不足、疲労などを改善してお疲れ顔にサヨナラしましょう。

【疲れ顔にサヨナラする食生活のポイント】

血行をよくする食事習慣をつける

鉄不足で貧血気味になると、酸素が体の細胞に上手く運ばれなくなり、エネルギーの生産がスムーズにいかなくなります。このような状態では血行も悪くなり、疲れやすくなります。貧血を防ぐためには、十分な鉄分の摂取が大切です。動物性の食品は、植物性の食品より効率的に鉄が吸収されますが、植物性の食品をたんぱく質と一緒に食べることでも鉄の吸収率は改善されます。

披露

最近「疲れてるね」ってよく言われるけどなんでだろう。

例えば肉が苦手な人は、鉄分が豊富なほうれん草を、魚などのタンパク質と一緒に摂取することで吸収率がアップします。また、ビタミンCも鉄分の吸収をアップさせる上に、美肌効果も期待できるので、まさしく一石二鳥です。鉄分は生理の重い女性、ダイエット中の人、動物性食品をあまり食べない人に不足し易い栄養素です。食事からの摂取が足りない人は、サプリメントの摂取を検討しましょう。

【おすすめ食材】
鉄が豊富:納豆、枝豆、豆類、豆腐、ほうれん草、大根葉、小松菜、グリーンピース、レバー、卵
ビタミンCが豊富:いちご、オレンジ、柿、キウイ、レモン、グレープフルーツ、ブロッコリー、カリフラワー、ピーマン、モロヘイヤ、さやえんどう、にがうり

エネルギーを効率よく使って、疲労も解消

ビタミンB群が豊富な食品を十分に摂取して、エネルギー生産や疲労回復をスムーズにしましょう。ビタミンB1は疲労回復に役立つビタミンとして知られており、炭水化物をエネルギーに変える働きがあります。ビタミンB6は不足しやすいといわれ、炭水化物・脂質・タンパク質の代謝に欠かせません。ビタミンB2はビタミンB1、B6など、他のビタミン機能に不可欠です。これらの栄養素を一緒に摂取して、疲労を改善しましょう。

また、エネルギー自体が不足すると当然ですが元気な体は望めません。炭水化物、タンパク質、脂質をバランスよく摂取できていることが大切です。

【おすすめ食材】
ビタミンB1が豊富:豚肉、雑穀米、雑穀パン、グリーンピース、豆類、ナッツ類
ビタミンB2が豊富:乳製品、小麦胚芽、アーモンド、納豆、魚、濃い緑の野菜、卵、レバー、鶏肉
ビタミンB6が豊富:バナナ、アボカド、ほうれん草、じゃがいも、豆類、肉、魚、オーツ麦

疲れ顔知らず!簡単朝食アイデア

疲れ顔解消が期待できて簡単に準備できる朝食を考えてみました。

【和食風】雑穀米と納豆&卵ご飯、ほうれん草のみそ汁、いちご
【洋食風】雑穀パン&ピーナツバター、キウイとバナナのヨーグルトかけ、豆乳

 いかがでしょうか? 今日から体の中から元気になりましょう!
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