瀬戸内・松山を列車と船でめぐる旅

坊っちゃん列車

レトロ風の道後温泉駅と坊っちゃん列車

四国の愛媛にある松山市は、道後温泉、夏目漱石「坊っちゃん」に正岡子規、歴史小説「坂の上の雲」ゆかりの“歴史と文学の街”である。そして、瀬戸内海を挟んだ広島県の呉や宮島も世界遺産の厳島神社を筆頭に見どころの多い地域だ。この瀬戸内海を挟んで向かい合う二つの地域を有機的に結び付け、今、松山市とJR西日本、JR四国の共催で6月30日(土)まで「瀬戸内・松山」キャンペーンを実施中だ。この機会に見どころ一杯の、魅力あふれる瀬戸内地域に、列車と船を使って出かけてみよう。

瀬戸大橋を渡って四国

しおかぜ

松山駅に到着した「しおかぜ」

松山へは、岡山駅から直通の特急列車「しおかぜ」が、1時間に1本出ている。山陽新幹線「のぞみ」から乗り換えれば、瀬戸大橋を渡って、約2時間半で松山に到着する。

岡山までは新大阪から約45分、東京からは約3時間半だ。首都圏からは寝台特急「サンライズ瀬戸」を利用すると移動時間が節約できる上、瀬戸大橋上で朝を迎えられるという楽しみもある。

 

車窓

瀬戸内海の車窓から

瀬戸大橋を渡った「しおかぜ」は宇多津で高松からの特急「いしづち」を連結し、一路松山を目指す。予讃線は瀬戸内海沿いに走る路線であるが、海岸沿いに走る区間はそれほど多くない。内陸部の平野を快走し、あるときは山を越えて進む。丸亀、新居浜、今治といったいくつもの都市を経由するので、市街地に工場地帯、田園地帯ありと、変化に富んだ車窓が展開する。

瀬戸内海の海岸風景を楽しみたい人は、土讃線との分岐駅多度津を出てしばらくしてから詫間に至る区間と観音寺~伊予三島付近、それと今治~松山が注目である。

 

フリーゲージトレイン

予讃線で試運転中のフリーゲージトレイン

鉄道ファンなら、多度津駅構内の鉄道遺産給水塔(SL時代の遺構)や伊予西条駅に隣接した四国鉄道文化館が注目だ。あるいは、目下試運転中のフリーゲージ・トレインに出会えたら幸運であろう。

「しおかぜ」には、ほとんどが8000系というスタイリッシュな電車が使われいる。2往復だけがアンパンマン塗装の楽しいディーゼルカーで、うち1往復は、松山から先の宇和島まで直通している。