長期と短期では対象通貨ペアが異なる

まず、自分が長期投資中心なのか、それとも短期トレード中心なのかということを決めてから取引に臨んでください。というのも、長期投資と短期トレードでは、取引の対象となる通貨ペアが異なるからです。

長期投資の場合、スワップポイントの確保がメインになりますから、日本よりも金利の高い通貨を買うことになります。

2012年4月現在だと、豪ドル/円、ニュージーランドドル/円あたりが対象になるでしょう。南ア・ランドも高金利通貨のひとつですが、これはあまりにも流動性が低すぎ、為替レートの値動きも激しくなるため、相対的に投資リスクが高くなります。安定的にスワップポイントを確保するならば、やはり豪ドル/円を対象にして、豪ドル買い・円売りのポジションを持つのが無難です。

これに対して短期トレードの場合は、米ドル/円、ユーロ/円、ユーロ/米ドルといった流動性の高い通貨ペアを選択するべきです。

短期トレードは、いつでも自分が売りたい(買いたい)時に、それに対応する買い(売り)があるのが不可欠だからです。

また、短期トレードの場合は、レバレッジを高めにして、小さい値幅を取るという取引を重ねていきますから、自分が持っているポジションと逆に振らされると、一気に損失額が膨らむ恐れがあります。

したがって、相場が自分の持っているポジションに対してアゲインストになった時は、すぐにポジションを切るといったリスクマネジメントが重要になってきます。

途中で投資スタンスを変えない

投資スタンスで一番やってはいけないのが、最初短期トレードで入ったのにも関わらず、損失を被ったからといって、いきなり長期投資という名の「塩漬け」にしてしまうことです。

株価の場合、その企業の持つ正味価値に近い水準まで下がれば、割安ということで下げ止まりますが、為替の場合、割安、割高という概念自体がないため、下降トレンドに入ると、徹底的に下がっていく傾向があります。

短期トレードの場合、そもそもレバレッジも高めにして参加しているケースが多いので、含み損を抱えたからといって損切りをせず、そのまま塩漬けにしてしまうと、さらに大きく損失が拡大してしまうリスクがあります。

短期トレードで取引を始め、途中で損失を抱えた時は、素早く損切りをするというのが、最良のリスクマネジメントになります。

そもそも長期投資と短期トレードは、同じFXでも、リスクマネジメントから対象通貨ペアなど、さまざまな点が異なります。ですから、一方がダメならもう一方で損失を回復させようといった考えは、持たないようにするのが賢明です。

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