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世界最大級の『洪水防止施設』を大人の社会科見学!(3ページ目)

上野、池袋、東京などから電車を乗り継ぎ約1時間。埼玉県の大宮駅と千葉県の船橋駅を結ぶ東武野田線の小さな駅『南桜井』駅から、さらにタクシーに乗って約7分という、アクセスが良いとは言い難い場所に、今大人気の“大人の社会科見学”スポットがあります。国内はもちろん、海外からも見学者が訪れるという地下50メートルにある巨大施設に、潜入取材してきました!

藤丸 由華

執筆者:藤丸 由華

東京ガイド

100段の階段を降りると……!

ビル6階分の階段を下る

ビル6階分の階段を下る、下る、下る……その先にあるのは!

首都圏外郭放水路の見学会もいよいよクライマックス、かつ最大の見所! 地下トンネルから流れてきた水の勢いを弱め、江戸川へスムーズに水を流す役割を果たす『調圧水槽』の中に潜入します。

地下約22メートルの位置に作られた調圧水槽にたどり着くまでにはビル6階分の階段を歩かなければならないので、まずは入り口でストレッチ。そしてコンクリートの階段を下っていきます。しばらくは普通の階段ですが、ある瞬間に目の前が開け、一気に異空間に飛び込んだような気分に。
調圧水槽の底

調圧水槽の底に立って辺りを見渡すと、地下神殿にいるような錯覚にとらわれます。ここでは参加者みなさん撮影に熱中です

長さ177メートル、幅75メートル、高さ18メートルの巨大調圧水槽が現れます。その光景はまさに「地底のパルテノン神殿」。1本が500トンあるという巨大な柱が59本、見渡す限り整然と並んでいて、薄暗い空間の中、幻想的な風景を作り上げているのです。
第一立坑

調圧水槽から『第一立坑』を見る。上から日の光が注いでいて崇高な気分に……

水槽の底の部分に立って天井を見上げ、「大雨の時にはこの空間が水で一杯になるのか」と考えるだけで圧倒されてしまいます。ここでは10分間の自由時間があり、立ち入りOKの範囲を自由に歩くことができますが、参加したみなさん写真撮影に余念がありませんでした。調圧水槽からは『第一立坑』も見ることができ、こちらは上から日の光が注いでいて、なんとも崇高な雰囲気を醸し出していました。

地下での自由時間が終わると、ビル6階分約100段の階段を上って、見学会は終了となります。

見学会に参加する場合は、階段の上り下りがあるので、滑りにくくヒールのない靴が必須。足元の心配を軽減して、他のどこにもない地下神殿の光景を満喫して下さいね。

<DATA>
『首都圏外郭放水路』見学会 (HPに見学に関する注意事項あり)
住所:埼玉県春日部市上金崎720 龍Q館
TEL:048-747-0281
参加料:無料
開催日:毎週火~金曜(インターネットか電話による予約が必要)
第1回 ) 10:00~11:30
第2回 ) 13:00~14:30
第3回 ) 15:00~16:30
アクセス:東武野田線『南桜井駅』より徒歩40分
タクシー利用で約7分(1000円程度)

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